「たくさん書ける」は要注意です 応募作の多くは見た目と中身がとてもよく似ています。 ・1行空けでつなげられたそれぞれのブロックがどうにも短く、わずか数枚の分量しかない → 記述体力がとにかく不足している。 ・会話のほとんどが心底どうでもいいセリフである → キャラの人格表現につながる生きた言葉が書けていない。 ・地の文のほぼすべてが単なる背景解説(含む自分語り・回想)である → それ以外の事柄を書かないと小説にならないことが理解できていない。 言うまでもないことですが、以上の特徴を持つ作品は「小説が書かなければならないことがほぼなにも書かれていない」以外の評価を得られません。つまり、「平均以上の文章力を持つ人間なら誰でも書ける、小説に見えなくもない体裁・分量の文字列」でしかないから、一次で早々と落選するわけです。 とはいえ、傾向が顕著ということは解決策もまた単純、要は「章を設けて全体をき