自民党の新総裁に選ばれた前政調会長の岸田文雄氏は、1993年、35歳で衆議院に初当選を果たしました。祖父と父が国会議員で、自身は銀行に5年勤めた後、父・文武氏の秘書として、政治の世界へ入りました。 1999年の国会では、「議長ー!」と大きな声を張り上げる41歳の岸田氏の姿が。議員になってからは、若手の登竜門である議事進行係を務めていました。 2007年、50歳の時に第一次安倍内閣で、沖縄・北方担当相として初入閣しました。 2016年には外務相として、現職のアメリカ大統領による被爆地・広島訪問を初めて実現させました。連続在任期間は4年8か月で、戦後最長を記録。外交で力を発揮しました。 2017年には、当時の稲田朋美防衛相が辞任したことで、外相と防衛相を兼任する、異例の人事を経験しました。当時、記者団の前で、混乱して「外務」と「防衛」を言い間違える場面もありました。