ブックマーク / kyoyamayuko.hatenablog.com (41)

  • アジアは目覚め、宗教・儒教から解放され、どこへ向かうのかーーー『初等科地理』と『近代アジアの啓蒙思想家』ーーー - kyoyamayukoのブログ

    だいぶ日が開いてしまった。日常が戻り忙しくなってきた。 意図して読んだわけではないのだが、この二冊を読んでいろいろ思うところがありました。 昭和18(1943)年発行の初等科の地理のです。 今で言うところの小学校5、6年向けの地理の教科書なんです。 なんの前提条件も無しに読むと、当によくできた教科書です。 (帯の二人の男性の顔が怖いが、気にせず手にとってみてくださいw) 現在の教科書よりもアジアの地政学に目端が効いているし、国柄と日との関係についても触れています。アジアの各国と一緒に力を合わせて大東亜共栄圏を作りたくなります。 でも、地理というのは政治の「結果」、静態的な姿でしかないんですよね。 次にこちらのです。 先ほどの地理の教科書に出てくる地域の啓蒙思想家はすべて記載されています。 日からトルコまでアジア各国の啓蒙思想家を簡潔にまとめています。 この地域の啓蒙思想家たちは、

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    suoaei 2021/11/08
  • 自由か、さもなくば幸福か?ーーー自由と幸福は対立するのか、ともに成り立つのか - kyoyamayukoのブログ

    blogのタイトルは大屋雄裕の『自由か、さもなくば幸福か?ーーー二十一世紀の<あり得べき社会>を問う』から引用したものです。 前のblogでは『<普遍性>をつくる哲学  「幸福」と「自由」をいかに守るか』について読書ノートをまとめたのですが、このを読みながら、私は大屋雄裕のが思い浮かびました。互いに互いを批判しうる立場にあります。大屋からすれば自由と幸福は同時に成立しないものだが、岩内からすれば成立するものです。 「自由」と「幸福」は対立する概念なのか、それとも両立する概念なのか。思想史としては、そもそもは両立する概念として登場したそうだ。 読書ノートのblogについてはこちらです(三回シリーズです)。 kyoyamayuko.hatenablog.com 大屋雄裕の社会像 まず、大屋のについて簡単にまとめておこう。 自由と幸福は両立可能なのだろうか。あるいは、 我々が何を望むかにつ

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    suoaei 2021/09/29
  • 【まとめ】なぜ日本は戦争を選択したのかーーー松元崇の財政・金融史 - kyoyamayukoのブログ

    なぜ日戦争を選択したのか。 安倍70年談話ではこのようにまとめられている。 世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日経済は大きな打撃を受けました。その中で日は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日は、世界の大勢を見失っていきました。 出典 (全文)首相が「戦後70年談話」で語ったこと | 外交・国際政治 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース 安倍70談話は批判されることも多いが、「世界恐慌でブロック経済化して景気悪化した日は、中国進出(侵略)によって活路を見出だそうとしたが、それは世界的に孤立化する選択だった」という歴史観は教科書的なストーリーでもあるだろう。安倍談話で軽く触れられている「国内の政治システムは、

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    suoaei 2021/09/14
  • 『中国共産党、その百年』の感想 - kyoyamayukoのブログ

    既に話題のですが、石川禎浩さんの新著は大変面白かったです。読み物としても、小難しい論文調ではなく、語り口調が上手く引き込まれていきます。最後まで読ませてくれるでした。 これまでblogにも書いてきましたが、私の場合、中帰連、日中戦争に関心をもち、ようやく中国自体を理解しようと思ってをいろいろ探したり、読んだりしていたのですが、このはドンピシャでした。初心者が読んでも面白いし、深いところまで理解できたような気がします。 私なりに興味をもったところを簡単にまとめます。 中国共産党の「共産主義」ってなに? 共産主義というとカール・マルクスの共産主義をイメージしてしまいますが、中国共産党にとっての共産主義とはコミンテルン、ボリシシェヴィズムという指摘は目から鱗だった*1。その理由は、超要約すると、中国の共産主義運動が世界的に見て後発であり、中国で共産主義運動がはじまるとき世界の共産主義運動

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    suoaei 2021/09/12
  • 【完】なぜ日本は戦争を選択したのか(18)「持たざる」国への道②華北分離工作、円元パー政策で外貨流出、日米通商条約の破棄ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(17)では、満州国の開発が国の犠牲の上に成り立っていたことをまとめた。満州国、華北支配によって日は国内の資、労働力、そして正貨=外貨が流出して「持たざる」国へ自ら陥っていくのである。 今回は、円元パー政策によっていかに中国へ正貨が流出していったのかをまとめる。 kyoyamayuko.hatenablog.com 松元崇さんのの第4章を中心にまとめていきます。 当時の日米関係 ※前回と重複しますが流れをわかりやすくするために残しました。 盧構橋事件当時の政府(近衛内閣)は、対英米強調路線だった。対英米貿易依存度は輸入で50ー60%、輸出で30ー50%だったこと、特にアメリカのシェアは輸出で38.8%、輸入で31.4%あり、経済合理性に基づいた当然の判断であった*1。 南京陥落前日に、揚子江の米国砲艦パネー号を日軍が誤爆、撃沈したが、政府と軍部は責任を認めて米国に謝罪した

    【完】なぜ日本は戦争を選択したのか(18)「持たざる」国への道②華北分離工作、円元パー政策で外貨流出、日米通商条約の破棄ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ
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    suoaei 2021/09/10
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(17)国内経済を犠牲にした満州開発ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(16)では、軍縮を支持していた世論が、盧構橋事件と連動して起きた通州事件で日人居留民が虐殺されると、一気に軍部支持に傾いた。あっという間に軍拡のための予算がほとんど審議されず通ってしまった。明治維新からニニ六事件で高橋是清が惨殺されるまで守り抜いてきた財政規律が一気に崩れていったのである。 でも、それは戦闘行為がすぐ終わるはずだから支持していただけだった。蒋介石が率いる国民軍から戦闘を行為をしかけられ第二次上海事変が勃発、日は首都南京まで追い詰めるが、蒋介石は和平交渉には応じず、重慶に遷都して逃げてしまう。日中間の泥沼の戦いがはじまる。戦闘は終わらず長期化していったのである。 kyoyamayuko.hatenablog.com 松元崇さんのの第4章を中心にまとめていきます。 当時の日米関係 盧構橋事件当時の政府(近衛内閣)は、対英米強調路線だった。対英米貿易依存度は輸入で

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    suoaei 2021/09/09
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(16)軍拡の時代:盧構橋事件、通州事件、第二次上海事変ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    このシリーズでは明治維新からニニ六事件まで、日の近代史に沿いながら財政問題の流れを追ってきた。教科書的には明治政府は「富国強兵」、「殖産産業」のイメージがあり、強くて金もある「大きな政府」と捉えている人が大半だろう。私も松元崇さんのを読むまで強くたくましい政府をイメージしていました。 しかし、日の財政力は弱かった。財政を維持するため何度も軍縮を行った。それはワシントン軍縮会議やロンドン軍縮会議やの前からだ。はじまりは秩禄処分の徳川政権の武士層のリストラであった。これにより、徳川時代より「小さな」軍隊になったのだ。 日清戦争、日露戦争もギリギリの戦いであった。日清戦争では賠償金によって戦費を賄えたが、日露戦争では、借金に借金を重ねて戦争したが賠償金が払われず、その負担が重くのしかかった。借金と金流出(輸入超過の外貨流出)に悩みギリギリの財政の中で緊縮財政を行う。緊縮財政とは軍縮(軍事費

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    suoaei 2021/09/04
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(15)軍事費抑制とニニ六事件の高橋是清暗殺で「財政規律」崩壊ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    前回では金解禁不況から回復させて健全財政政策を実施した。このシリーズをお読みになっている方はワンパタなので予測できているると思うが、明治憲法下での健全財政とは軍事費抑制なのだ。いつものパターンのはずだった。しかし、ニ・ニ六事件で高橋是清は暗殺され、明治政府以降のこの流れが途絶えてしまう。財政規律は破られ、軍事費にとめどなくお金が流れていくのだ。 kyoyamayuko.hatenablog.com 今回も松隆さんのの13ー15章を参考に、高橋是清が財政規律を守るために軍部と戦い、テロに破れて国家が破綻していく流れをまとめていきたい。 高橋是清の軍事費抑制の考え方 高橋是清の軍拡予算に対する考え方は、外交交渉の背景として諸外国から侮りを受けないための軍備は必要としつつも、それは国力に見合ったものでなかればならないというものだった。高橋是清の『随想録』から直接人の弁を聞こう。 軍備は陸に

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    suoaei 2021/09/02
  • 【五・一五事件大幅修正】なぜ日本は戦争を選択したのか(14)金解禁不況からの回復と高橋是清の「健全財政」ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(10)(11)(12)では国際グローバルスタンダードであった金位制が崩壊し、グローバル経済が維持できなくなりブロック経済化していった状況を説明した。当時の常識であった金位制を維持するの政策によって各国はデフレと金利上昇に見舞われ、経済が悪化し社会不安が広がった。これが当時の大恐慌の概要である。そのような状況のなかで満州事変が起き、連動して第一次上海事件が起きる。当時の上海は極東最大の金融センターであり、英仏の租界地があったのだが、日が軍事行動を起こしたことで欧米諸国は日に対して厳しい態度を取った。日貨排斥運動は中国だけでなく世界各地に広がっていった。 kyoyamayuko.hatenablog.com 高橋財政については『恐慌に立ち向かった男高橋是清』を参照します。 今回から松元崇さんの『持たざる国への道』も参照します。各項目にどちらのを参考にしているか注記しておきま

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    suoaei 2021/09/01
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(13)満州事件のツケ・日貨排斥運動の広がりーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    ※政府が事後的に満州事変を認めた背景、第一次上海事件、満州事変の国内の評価の項目を追加しました。 シリーズ(10)(11)(12)では国際グローバルスタンダードであった金位制が崩壊し、グローバル経済が維持できなくなりブロック経済化していった状況を説明した。当時の常識であった金位制を維持するの政策によって各国はデフレと金利上昇に見舞われ、経済が悪化し社会不安が広がった。これが当時の大恐慌の概要である。そのような状況のなかで陸軍が動きはじめます。 kyoyamayuko.hatenablog.com 今回も松元崇先生のの12章をまとめていきます。 中国大陸の情勢と満州事件 昭和6(1931)年の中国情勢は、父親を日陸軍に爆殺された張学良が「国権回復」の方針の下、日が日露戦争ロシアから得た南満州鉄道の権益を奪還する動きに出ていた。張学良は日人経営の工場や鉱山を武装警察官まで使って襲

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    suoaei 2021/08/29
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(12)金本位制はなぜ崩壊したのか、ドイツ賠償問題ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シーリズ(11)では金位制が崩壊する状況を、時を前後してシリーズ(10)では、国際金融の常識である金位制に復帰した日が経済悪化で政治不安を呼び起こした状況について触れました。 kyoyamayuko.hatenablog.com 前回はドイツに触れず金位制の崩壊についてまとめましたが、やはり原因のドイツ賠償金問題に触れたいと思います。ここに触れないと質を掴めない。財務相官僚の著者の真骨頂でもある金融・財務状況の解説は貴重だ。ほんとは早く満州事変について書きたいのですが、しばし置いておいて、世界の金位制の崩壊の原因となったドイツ賠償問題をまとめていきたい。 今回も松元崇さんのの11章をまとめていきます。 第一次世界大戦の勝者英仏は財政的負け戦だった! 第一次世界大戦は英仏は勝利したが、両国の戦費は国家財政の30倍(仏)から38(英)にも上る莫大なものだった。つまり、財政的な負け

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    suoaei 2021/08/28
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(11)世界はまさかの金本位制離脱へ、ブロック経済へーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(10)では、旧平価の金位制の復活(金解禁)のためデフレ経済を選択し、厳しい緊縮財政を行った。金解禁政策を争点にした総選挙で与党が大勝し、メディアも民衆も支持した。緊縮財政とは軍縮の実施である。世界的にも軍縮の流れにあり、ロンドン軍縮会議の参加して軍縮を実施した。政党政治文化が花開き、軍部はそこまで力は強くなく、政党政治で国家システムをコントロールし、軍部を概ね掌握していた。しかし、金解禁不況は、シリーズ(9)で詳述した農村を更に疲弊化させた。経済的不安が大きくなり、テロの時代に突入する。 kyoyamayuko.hatenablog.com 今回も松元崇さんのの10-11賞を中心にまとめていきます。 英国の金位制の離脱! 濱口首相が狙撃後の後継の若槻内閣においても井上準之介蔵相は金解禁を守るべく一層の引き締め政策を継続した。井上蔵相は規定経費削減策として官吏減俸と省局課の

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    suoaei 2021/08/27
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(9)地方税の増税と都市との格差拡大で疲弊する農村ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(7)では内政重視の平和外交=軟弱外交で悪化した財政を立て直すために緊縮財政(軍縮)をすすめ、複雑化する中国の混乱に不介入を貫いたことで、枢密院や陸軍の不満が高まっていった。昭和恐慌の対応で失敗し、与党の憲政会が下野し、政友会が与党となり、昭和恐慌の対策を講じた。(8)では不穏な中国大陸情勢に対して与党になった政友会は積極外交を選択し、居留民を守るために出兵したが済南事件が起こり、国内世論は中国への批判が高まる中、蒋介石に負けた張作霖が満州へ帰る途上で陸軍に爆殺された。張作霖は当時の首相田中義一とも顔見知りで、田中の呼びかけに応じて帰途する途上で陸軍に爆殺されたことにショックを受けた田中義一は、陸軍を批判するも最終的に責任を取り辞任、心労が祟ったのか亡くなってしまう。 kyoyamayuko.hatenablog.com ドラマチックな展開していますが史実なんです。不穏な流れになり

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    suoaei 2021/08/24
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(8)中国の排日と日本の「暴支鷹懲」の悪循環の始まりーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(7)では与党の憲政会はが緊縮財政と平和外交で内政重視の政策を行い、関東大震災の震災手形の処理を始めたが、与野党の対立が激化して信用不安が起きた。同時期、中国大陸では蒋介石が第一次北伐を開始、南京を占拠して居留民に迫害を加えた(1927南京事件)が、平和外交を楯に介入しなかった。政府は台湾銀行に対する信用不安に備えるために日銀に補償を求め、日銀は政府に損失保障を求めたが議会は閉会していたため緊急勅令で対応しようとしたが、枢密院は否決した。枢密院は南京事件の対応に強い不満を抱いたためだった。これにより憲政会は下野し、政友会が与党となった。田中内閣が成立し、高橋是清が蔵相に就任、緊急勅令が可決され、金融不安に対応し、収束していった。 kyoyamayuko.hatenablog.com 今回も松元崇さんのの9章を参考にまとめていきます。 第二次山東出兵・済南事件ーーー中国の排日と日

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    suoaei 2021/08/22
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(7)昭和大恐慌ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    バタバタしていて間が空いてしまったが再開したい。 松元崇先生についていきます。 シリーズ(4)では世界大戦後は国際環境が一変、帝政ロシアが消滅し互いに認め合っていた満州利権が御破算となり、アメリカが台頭してきて中国利権に口出してくるなか、世界的な軍縮の流れにのって日も軍縮をします。(5)では関東大震災で経済が悪化、借金が再び膨らんだ。(6)では緊縮財政の柱である宇垣軍縮をすすめて軍人の大幅なリストラを決行、政党政治時代に突入し、平和外交で他国に対して「不干渉」外交を貫いた。が、実は中国大陸の軍閥割拠に入り、複雑な状況の中、緊縮財政・リストラのせいで表だって予算を立てて作戦実行できない陸軍は、裏資金を作り、裏工作をしちゃいました。しかも、大陸で裏工作したことを陸軍大臣にしか伝えず、他の閣僚は知りませんでした。。。軍が予算という枠組みからはみ出しはじめたのです。 kyoyamayuko.ha

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    suoaei 2021/08/21
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(6)宇垣軍縮ショックと陸軍の裏資金・裏工作ーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(2)(3)では日露戦争の借金と金利負担で四苦八苦していたが第一次世界大戦のおかげで借金返済し、債務国から債権国のイケイケに、(4)では世界大戦後は国際環境が一変、帝政ロシアが消滅し互いに認め合っていた満州利権が御破算となり、アメリカが台頭してきて中国利権に口出してくるなか、世界的な軍縮の流れにのって日も軍縮をします。明治維新五後から借金付けで大変だったが、世界大戦の好景気で日露戦争の借金を減らし一息つくなか、(5)では関東大震災で経済が悪化、借金が再び膨らんだところまで書きました。 kyoyamayuko.hatenablog.com 今回も松元崇さんのの8章の後半を参考にまとめていきます。 宇垣軍縮ーーー四個師団の削減 前回のblogの最後に政党政治に突入したと書きました。政党内閣のトップバッター加藤高明内閣は選挙で大勝した。加藤内閣の蔵相は濱口雄幸は、国民生活の充実安定と

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    suoaei 2021/08/07
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(3)第一次世界大戦までーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    シリーズ(1)では明治政府は借金付け、(2)の日露戦争は財政的な負け戦で政府は火の車だし、国民は重税で大変だったとというところまで書きました。 kyoyamayuko.hatenablog.com 松元崇さんのから学んでいきたいと思います。書いてまとめると、難しい財政の話も頭に入ってくる気がしますね。 より詳しく理解するためには金位制について触れておくべきなのだが、今は無きこの制度はややこしいので、詳細ははぶき「そういうものなんだ」ということを前提に書いていきます*1。 日は維新当初からいつも外貨不足(金の流出、正貨流出と理解してほしい)で悩んでいました。外貨不足をどう乗り切るかというのが日銀総裁や大蔵省の課題でした。 日露戦争は財政的な負け戦にも関わらず国民にそのように認識されなかったのはなぜか。大きな理由は、戦争が米国の調停で案外早く終わったこと、高橋是清の手腕による外債発行が成

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    suoaei 2021/08/04
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(2)日露戦争までーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    前回は日清戦争まで書きました。日中戦争、太平洋戦争のところからさくっと書いてまとめたいと思ったのですが、そこから書くとよくわからないし、勉強がてら明治政府以降の流れをまとめています。 引き続き松元崇のを参考にしてまとめていきます。 kyoyamayuko.hatenablog.com 前回までのポイントは明治政府は「借金漬け」、富国強兵といいながらも秩禄処分で軍縮を断行し、「小さな軍隊」だったということです。 日露戦争の開戦の理由は満州と朝鮮半島利権で利害が対立していたからと言われる。日清戦争後、三国干渉によりロシアはシベリア鉄道が完成を間近にしていた。シベリア鉄道が完成するとヨーロッパ・ロシアからウラジオストクへのルートが完成し、200万人の将兵を輸送できる体制が整うことを意味します。 歴史を知るものにとっては日露戦争は奇しくも勝利することを知っているのですが、当時の政府にとっても大き

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    suoaei 2021/08/01
  • なぜ日本は戦争を選択したのか(1)日清戦争までーーー松元崇の財政分析から学ぶ - kyoyamayukoのブログ

    はなぜ戦争を選択したのか。 一般的なイメージでは、第一次世界戦後の世界的不況のなか、日も窮乏し、経済的に追い込まれて満州に進出(侵略)、これが世界的に批判されて経済封鎖され、日は追い込まれて太平洋戦争に突入した、というのが定説かもしれない。 この定説に対し、日は当時、好景気で経済状況がよかったのにも関わらず、軍が経済原理を理解していなかったため日を窮乏化させた、と経済・金融分析、財政分析を通して指摘した人が松元崇だ。日は「持たざる国」ではなく、軍の経済音痴が「持たざる国」にさせていったことを分析している。この指摘は重要だろう。世界列強の「せい」ではなく、日の経済政策の失点で「持たざる」国になったとするならば、どのような失策を犯したのか理解しなければ同じことを繰り返すだろう。 松元崇氏は大蔵省主税局出身だ。国家予算を作成する立場にだった人物で、だからこそ戦前の予算編成を歴史

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    suoaei 2021/07/31
  • 『学校を変える いじめの科学』を読む - kyoyamayukoのブログ

    先に『友だちをいじめる子どもの心がわかる (こころライブラリーイラスト版)』を読んでモヤモヤしたんですよね。いじめっこの気持ちがわかったとしても、じゃぁどうすればいいの?ってところが、保護者同士連携しようと言われてもって感じで。親がイジメに気づいた段階で相当に深刻な状態だろうし、小学校ならまだしも高校で保護者同士が連絡をとりあうとか無理ゲーだろう。 と思っていたところで、このに出会いました。こちらは対策を分かりやすく書いてあってためになりました。 イジメの定義 イジメとは①相手に被害を与える行為、②反復性、③力の不均衡、④不平等な影響*1により構成される。 ①は誰でもわかると思うので省略するが、②は一定期間繰り返し行われることだ。とはいえ、被害度が強ければ一回の加害行為でもイジメと見なされる。 ③は加害者は被害者より肉体的、精神的、知的、経済的、情報力に強いことが多い。力の不均衡そのも

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    suoaei 2021/07/30