「デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉は、あと1~2年たつと使われなくなるかもしれないが、デジタル化への取り組みは企業にとっても社会にとってもゴールのないジャーニー(旅路)になる」――NECの榎本亮 執行役員兼最高マーケティング責任者(CMO)は、同社が先頃開いたDXへの取り組みにおける発表会見でこう語った。 発表内容は、NECがこれまで個別に提供してきたDX関連の製品、サービスを「NEC DXソリューション」として体系化し、新製品も加えてDX事業の強化を図ったものだ。 DXとは具体的に何なのかと問われることがまだまだ少なくない中で、それを体系化したNECのDXソリューションを見れば、DXの正体を探ることができるのではないか。今回はそんな意図を込めて同社のDXへの取り組みを考察してみたい。 榎本氏はまずNECが考えるDXについて、「何らかの価値を実世界に返すということ。まずは
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