「ワールドマーケティングサミットジャパン 2016」にて『日本におけるCMOの潮流』をテーマに行われたセッションでモデレーターを務めた安藤氏は、まず上記の通り国内環境の変化に触れた後、先進的なマーケティングを展開している日本企業のCMOを紹介した。最初に登壇した資生堂ジャパン 執行役員 チーフ・マーケティング・オフィサーの音部大輔氏は次のように語る。 「CMOの重要なミッションの1つ、あるいは一番始めに取り組まなければならないのは利益あるいは売上目標の達成だ。そのためには、自社の持つ各ブランドが正しい戦略を取っているかを確認することも必要だが、同時にマーケティング組織の成長を担保することが、CMOに特徴的な非常に重要なミッションだと考えている」(音部氏) それでは「組織が成長する」とはどういうことなのか。 「私は、昨日できなかったことが今日できるようになっているなら、それはマーケティング組