ともに5歳から囲碁を習い始め、姉の佳奈さんは17歳、妹の奈穂さんは20歳でプロの囲碁棋士デビューを果たした万波姉妹。さぞや囲碁の世界と縁の深い家庭環境で育ったのかと思いきや、ご両親は、囲碁の世界とは無縁の建築士さんなのだとか。 「祖父と父の趣味が囲碁で、私たちにも習い事の一つとして囲碁を進めてくれたのが囲碁を知ったきっかけで、その後は囲碁教室や師匠について勉強をしました。両親は建築士という仕事柄のためか日本建築や木が大好きで、とくに歴史ある木造建造物の多い奈良が大好き。私たちふたりの名前に入っている“奈”の字は、奈良にちなんでつけたそうです」(佳奈さん) 「わが家の旅行といえば子供のころから、奈良や金沢などの古都の建物や寺院、町並みの見学や、尾瀬などの自然を味わうものがほとんどでしたね。この間の家族旅行で平泉に行ったのですが、そのときも両親は中尊寺を夢中になって見ていました。その影響か、学