米中枢同時テロから9年となる11日にイスラム教の聖典コーランを焼却すると宣言したフロリダ州の教会のテリー・ジョーンズ牧師が9日、焼却計画を中止すると表明した。 中東を中心に反米感情が高まる中、2006年のイスラム教預言者ムハンマドの風刺画に対する世界的な抗議デモの再燃も懸念されていた。 焼却計画をめぐっては、オバマ大統領やクリントン国務長官、アフガニスタン駐留米軍のペトレアス司令官らが米国の評判をおとしめ、アフガンやイラクなどに駐留する米軍部隊を危険にさらすと相次いで非難していた。 ジョーンズ牧師には多数の脅迫も届いており、連邦捜査局(FBI)などが警戒を強めていた。(共同)