先の大戦中に名古屋の三菱重工業の軍需工場で働いた元朝鮮女子勤労挺身隊の韓国人女性計4人(1人は死去)が厚生年金の脱退手当金の支給を求めたところ、日本年金機構が3人に対し、70年間の未払い期間の大幅な物価上昇を考慮せず、1人当たり199円だけを2月4日に支払ったことが25日分かった。 韓国の女性の支援団体が明らかにした。支援団体や元隊員の女性らは25日、韓国南西部の光州で抗議の記者会見を開き「これほどの侮辱はない」と訴えた。 199円は、終戦直後の1945年9月時点の算出額とみられる。 元隊員の年金問題では、2009年にも当時年金業務を担った社会保険庁(廃止)が別の韓国女性らに1人当たり99円を支給。反発した女性らは再審査を求めたが、社会保険審査会は11年に「金額を現在の貨幣価値に換算する法的根拠はない」と退けた。(共同)