「やれるんならやってみぃ、と言われたから、新聞紙に火をつけたった」 自宅を放火した直後にこう語っていた、92歳の男。火事では、パーキンソン病を患い歩行が困難だった妻(当時85)が焼死するという最悪の結果を招いた。しかし今月行われた裁判員裁判で、男は突如「たばこの火が舞い上がったことによる失火だった」という驚きの主張を展開した。 【画像を見る】事件現場はどんな状況? パーキンソン病で歩行困難な妻が焼死事件は2021年11月に起きた。 大阪府堺市の集合住宅の一室で火事が起き、住人の岡本玲子さん(当時85)が焼死。同居していた夫・岡本達男被告(92)が、現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕された。その後、殺人は不起訴となった。 放火されたのは4畳半の和室。玲子さんはその和室にあったソファで寝たきりの状態で暮らしていた。 実は玲子さんは、事件の約10年前にパーキンソン病と診断されていた。事件当時は、