光や電磁場と相互作用せず、光学望遠鏡や電波望遠鏡で観測できないにもかかわらず、銀河の運動の説明に必要不可欠とされるのが暗黒物質だ。オタワ大学は15日、この暗黒物質の存在を否定する新しい説を公表した。 【こちらも】電波望遠鏡「HERA」で初期宇宙の暗黒物質を探索 ブリュッセル自由大ら 宇宙論の世界で暗黒物質の存在が確実視されるきっかけとなったのは、米国の女性天文学者ベラ・ルービンがアンドロメダ座の大星雲を観測し、中心部と周辺部の運動速度に差がないことを見出したことによる。 銀河にある観測可能な天体の分布から計算すると、銀河の運動は中心部の回転速度がより速く、周辺部は遅くなるはずだ。だが実際にはそうならないことが判明し、観測にかからない暗黒物質の存在を仮定しなければ、銀河の運動を説明できない状況になったのだ。 ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による最新の観測データによると、宇宙誕生から
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