そろそろ全国のSF研に新入生が入るころだろうし、思い出話として語ってもいいかなと思ってこのエントリを書いた。 そもそものはじまりとして、高校3年の春休みにスタージョンの「海を失った男」を読んでSFの凄さに感銘を受け、そこからSF棚に平積みされていた伊藤計劃、円城塔、飛浩隆といった面々を消化し、いつの間にやらSF研のドアを叩いていたという、そういう人間である。 なお、見事に青背ばかりが並ぶわけだが、実は20世紀SFをオススメされたり、SFマガジン2000年2月号をオススメされたりすることも当然あった、と書いておく。ただ、残念なことに、アンソロはSF入門に極めて便利な一方で、僕自身がオススメされた時の記憶があまり残っていないので今回は避けることにした。 ※追記 これだけは書いておかなければ誤解を生むと思いましたので書きます。今の京大SF研と違って教養主義的である、というコメントがありましたが、
2014-05-09 落ちた。 太宰治賞という公募の小説の新人賞があるのです。それに応募して最終候補に選ばれたのですが受賞できませんでした。落ちました。 わたしは今まで小説を書いてますとかそういうことをあんまり人に言ったことがなくて(こっぱずかしいから)、だからこのブログでもそんなことは一切書いてこなかったし、ならば別にこの場で大々的に落選を発表する必要はないぜよとも考えたんですが、なんていうかそういう恥ずかしいことを極力避けようとするようなズルいところがダメなんじゃないかしらそういうところがてめえはクソなんじゃないかしらと思ったので、あえてここに書きました。ここに書かなければ前に進めないような気がしました。 落選したと知った時はやっぱりおちこみましたし、ていうか「一次選考だろうが最終選考だろうが落ちたらみんな一緒なんだよオオオオわたしなんか嗚呼わたしなんかウワアアアアアア」と号泣して
ニート引きこもりのための100冊リストは存在しないこの時期になると、新入生におすすめする100冊というようなリストが出てくる。ところがニートや引きこもりのためのリストが、作製されることはない。 引きこもりとニートの総数は80万人以上、新入生の数は60万人程度である。数としては引きこもりニートのほうが多い。5月あたりに引きこもりニートに入学する新入生を考慮すると、その差はさらに広まる。にも関わらずニート引きこもりが読むべき100冊リストは存在しない。なぜなのだろうか? まずは感情的な理由である。新入生は輝かしくフレッシュだが、ニートや引きこもりは全体的に小汚い。誰もがニートや引きこもりよりも、新入生を応援したくなる。 もうひとつ商業的な理由も考えられるだろう。ニート引きこもりよりも新入生はお小遣いを持っているため、本を購入する可能性が高い。一方のニートや引きこもりは、菓子食ったら金が全てなく
大学で計算機科学を教える著者が、「パズルを解くことで、アルゴリズム的思考を鍛える」というコンセプトに基づいて、古今東西150の「アルゴリズム的」な数学パズルを収録。優れたアルゴリズム設計戦略と分析テクニックを通して、アルゴリズム的思考と柔軟な発想を育てます。また、近年では、入社試験にパズル的な難問を出す企業も増えており、その対策としても役立つ一冊です。 質問形式の序文 謝辞 パズル一覧 チュートリアルのパズル 本編のパズル 墓碑銘パズル 第1章 チュートリアル 一般的なアルゴリズム設計戦略 魔方陣(Magic Square) nクイーン問題(The n-Queens Problem) 有名人の問題(Celebrity Problem) 数当てゲーム(Number Guessing)(別名20の扉(Twenty Questions)) トロミノ・パズル(Tromino Puzzle) アナグ
2014-04-11 たまらなく面白い!オススメなミステリを5つほど インフルエンザはすっかり良くなりましたが、まだ出社はできません。解熱後2日ということなので、あと1日待たないと。 暇なんでまとめサイトを徘徊していたら、こんな記事を見つけました。 ガチで面白いミステリー小説教えて : 暇人\(^o^)/速報 - ライブドアブログ 私もミステリはかなり好きで、けっこう読みました。母がミステリファンなので、子供の頃から読み続けていますから、軽く1000冊は越えていると思います。最近はすっかり減ってしまいましたけどね…… とりあえず、上記のまとめサイトで紹介されていなかった中から名作と思うものをいくつかピックアップ。 平石貴樹「誰もがポオを愛していた」 だれもがポオを愛していた (創元推理文庫)posted with amazlet at 14.04.11平石 貴樹 東京創元社 売り
ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか? 作者: ダニエル・カーネマン,友野典男(解説),村井章子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/11/22メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 204回この商品を含むブログ (46件) を見るファスト&スロー (下): あなたの意思はどのように決まるか? 作者: ダニエル・カーネマン,友野典男(解説),村井章子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/11/22メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 8回この商品を含むブログ (28件) を見る 本書はヒトの心の二重過程(そしてそのために生じる様々な認知的なバイアス)や効用評価にかかるプロスペクト理論で有名なダニエル・カーネマンによる一般向けの啓蒙書である.心の二重過程にかかるバイアスは発表以来すでに40年近く,プロスペクト理論も30年近く経過している.
強ェえ男が好きだ。強ェえ男を見たい。強ェえ男を聞きたい。強ェえ男を笑いたい。強ェえ男に畏怖えたい。 そんな事を50年以上は考えている。本書はそんな俺の願望を余す所なく、有り余る程満たしてくれている。 50年以上も”強き者”に目を光らせていたハズなのに木村政彦の名はアンテナに掠った程度だった。力道山戦の敗北、柔道界の政治的な意図、理由は様々であろうが、俺はここで敢えて名前に着眼したい。木村政彦という名前だ。あれはマズい。古来、強ェえ男達の名は聞くだけで人を射すくめる力、語感に満ちている。野見宿禰、宮本武蔵、雷電為右衛門もん、嘉納治五郎、武田惣角、王こう齋、牛島辰熊、力道山、植芝盛平、塩田剛三、大山倍達……。ご覧の通りだ。思いつくままに並べただけで怖気づく。何屋か知る前に”この人は絶対強い……”と思い知らせる力がその語感に溢れている。木村政彦……。教師か! 医者か! 耳にした印象と、その実体と
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