まもなく開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、果たしてどこまで核や平和の問題が語られるのか。真剣なまなざしで会議を見つめる若者たちがいる。通称「カクワカ広島」。メンバーは、いずれも原爆被爆者の孫ほどの世代だ。広島在住のカフェ経営者、シンガー・ソングライター、会社員、大学生……と多彩な顔ぶれで、15人程度が緩やかにつながって活動している。通称には「核(カク)」の問題を「分か」りたい、「沸か」せたいとの思いも込めている。一体、どんなグループなのか……。 正式名称は「核政策を知りたい広島若者有権者の会」で、2018年に発足した。世界から核の撲滅を目指す核兵器禁止条約が前年に国連で採択されたのが、発足のきっかけだ。「核問題を自分ごととして捉えたい」という思いを共有する広島の若者たちが集まった。 G7サミットの期間中は、平和記念公園近くに設置されるNGOスペースで各国の関係者や市民に活動内