イギリスの労働組合のナショナル・センター。TUCと略称される。イギリスの主要な労働組合と組織労働者の大部分を包括した中央連合組織。1998年時点で、組合数75、組合員数660万。組織としては加盟組合の連絡調整機関としての性格が強く、中央の統制力は弱い。しかし対外的には、組織労働者の利害を代表する組織として、イギリス社会の経済、政治、外交面で大きな影響力をもつ。1868年に設立され、初期の活動の重点は議会対策に置かれ、資本主義体制のなかで労働組合運動の法律的、社会的承認を得ることが主目的とされた。労働党の設立(1900年労働代表委員会、1906年労働党と改称)とその後の発展に大きな役割を果たし、現在も労働党の支持母体として強い発言力をもつ。1921年には中央執行機関として総協議会が設置され、組織が強化された。1926年5月、総協議会は坑夫連盟支援のゼネストを組織したが、準備態勢を整えていた政