超ストレス社会といわれるなか、メンタル強化の大切さが注目されています。その背景には、ストレスに負けないメンタリティ(心的傾向)をもつことが、心理面だけでなく、からだの健康にもプラスにはたらくことがわかってきたことがあります。 強いストレスや慢性的なストレスを受け続けると、私たちの体内では健康を害するさまざまな反応が起こります。たとえば、免疫細胞の1つNK(ナチュラルキラー)細胞の機能が低下し、反対に活性酸素が増えます。その結果、免疫力が低下してがんなどの病気が発生したり、細胞がダメージを受け、血管や皮膚の老化を促進するなどの影響がみられます(※1)。 こうしたストレスの悪影響については以前から知られていますが、では逆にメンタル面を強化し、ポジティブな考え方をすると、ほんとうに健康にいい影響を与えるのでしょうか。この点について初めて、多目的コホート研究(国立がん研究センター)として「生活意識