「若者よ、選挙に行くな」。挑発的な内容の動画が3年前の参院選で話題を呼び、YouTubeで60万回を超える再生回数があった。しかし今回の参院選では、この動画に対して「世代間対立を煽る」という批判的な意見も出ている。10~20代の投票率は2019年参院選で30%台(全体48.8%)、2021年衆院選では30~40%台(全体55.93%)と低迷する中、動画の制作者で「シルバー民主主義」の打破を唱える時事YouTuberたかまつななさん(28)に考えを聞いた。 シルバー民主主義 少子高齢化の進行で、有権者に占める高齢者の割合が増し、政治的影響力が高まること。政治家が選挙で当選するために、高齢者向けの政策を優先的に打ち出すことで、少数派である若年層や中年層の意見が政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされる。