気象レーダーと帯域を共用するIEEE 802.11aの新チャネル。果たしてこの帯域で気象レーダーによる干渉が発生するのか。そしてその回避方法は? レーダー干渉について実際のテストを交えながら検証してみよう。 ■ W53でのレーダー干渉をテスト 5月16日の電波法改正を受け、IEEE 802.11aでは従来まで使っていた5.15~5.25GHzに加えて、5.25~5.35GHz(W53)の帯域が新たに利用できるようになった。 ただし、新しく割り当てられた帯域は今までの帯域とまったく同じというわけではない。この帯域は、すでに航空管制レーダーや気象レーダーが利用している周波数帯域のため、レーダーを検出するための仕組みであるDFS(Dynamic Frequency Control)が義務づけられており、これによって無線LANの利用が制限される可能性があるのだ。 具体的にはW53のチャネルを設定し