警察が調べたところ、すでに白骨化していた遺体はホームレスのものとみられる。見つかった場所はあるじ不在の「空き家」。雨風をしのぐためにその家に入り込んでいたようだと推察された。 話を聞かせてくれた近所の住民は「時期? いつだったかなあ、ずいぶん前だったような……」。つまり、ずいぶんと前から空き家のまま放置されてきたというわけか。 地区内の別の空き家では今なお、ごみの不法投棄やシロアリの大量発生などの問題が指摘され、住民を悩ませ続けている。「空き家1つで住環境は著しく悪化する」。人口3万人余りのこの街の住民の話を聞く限り、決して大げさな表現ではない。 竜ヶ水地区は鹿児島市の中心市街地からやや遠いという難点を抱え、過去に集中豪雨で崖崩れが起きたこともある。だから街を去った人が多くいる。 人口60万人弱の鹿児島市、空き家ワースト3 結果、屋根や壁面が崩れたまま、草木が家の内にも茂った家屋の数々が残
![壊すか使うかそれとも…我が街の“大量負動産”に待つ超難路](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2d0c4ffaddd63e209bcfc22ccd358e40dc0c6201/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00206%2F111600005%2Ffb.jpg)