ネットで最低限の個人情報を入力するだけ 英国に住んで35年になるが、徹底した行政のデジタル化でコストを削減し、事務を効率化しようという英国政府の姿勢には常々感心させられている。 筆者は今年66歳になるので、つい先日、英国の国家年金の受給手続きをしたが、ものの5分で済んだ。受給開始の数カ月前に「Get Your State Pension」という2ページのごく簡単な案内状が送られてきて、そこにパスワードが書いてある。それを使って政府の年金受給のサイトに入り、生年月日、連絡先、配偶者、英国以外で働いた国、銀行口座などを入力すれば完了である(英国以外で働いた国を申告するのは、一部の国が英国と社会保障に関する条約を結んでいて、当該国で働いた分、年金が増えるため)。 一方、筆者が3年前に日本の年金の受給手続きをしたときは、20ページもの書類に記入し、銀行預金の取引明細のコピーなど、いくつかの書類も添
![年金の受給手続きが5分で完了…日本人作家が痛感した「窓口すらない英国」と「すべてがアナログな日本」の差 デジタル化は欧米より30年遅れている](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2db2a5164dbd6cf0c7307d3a9ddc7a7449ca150e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2Ff%2F1200wm%2Fimg_3f7da9c0b8be9bdc1cf1b93ed1db16b71015668.jpg)