消費期限の迫った弁当やおにぎりなどをフランチャイズ(FC)の加盟店が値引きして売る「見切り販売」を制限したとして、公正取引委員会は28日、独禁法違反(優越的地位の乱用)で、コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブン・ジャパン(東京)に近く排除措置命令を出す方針を固めた。 FC契約では加盟店が価格を決められるが、公取委は同社が不当に制限していると認定。コンビニでは主流の定価販売のあり方に大きな影響を与えそうだ。 関係者によると、セブン-イレブン・ジャパンは売れ残った食品を値下げして販売しないよう、不当に制限した疑いが持たれている。FC契約では消費期限の2時間前に店頭から撤去し廃棄する。加盟店は廃棄分の原価を負担し、増えれば増えるほど負担が重くなるとの指摘が出ていた。 セブン-イレブン・ジャパンは「現在、社内で調査中だが(公取委の調査については)真摯(しんし)に対応している」とコメントしてい
28日午前の参院予算委員会で新型インフルエンザ対策などに関する集中審議が行われ、参考人として出席した厚生労働省職員で羽田空港の検疫官、木村盛世氏が米本土などからの旅客便を対象に一律に行った機内検疫を「(政府の)パフォーマンス」などと批判した。 木村氏は、政府の当初対策が機内検疫による「水際対策」に偏りすぎたとし、「マスクをつけて検疫官が飛び回っている姿は国民にパフォーマンス的な共感を呼ぶ。そういうことに利用されたのではないかと疑っている」と述べた。さらに、「厚労省の医系技官の中で、十分な議論や情報収集がされないまま検疫偏重になったと思う」と強調した。 一律の機内検疫は政府の新たな「基本的対処方針」で22日に終了したが、木村氏は「現場としては大して変わっていない。今もかなりの労力をかけて検疫を行っている」と指摘した。 木村氏は民主党の要請で参考人に呼ばれ、同党の鈴木寛氏の質問に答えた。
(1)JR肥薩線 回って、バック、また回る ループ線やスイッチバック、得した気分 鉄道ファンの世界に「乗り鉄」という言葉がある。鉄道に「乗る」こと自体を楽しむファンを指す。お目当ての車両に乗ったり、ひたすら乗り継いだり。大型連休は目前。そんな「乗り鉄」の記者が、乗るだけで楽しめる各地の鉄道を私的な視点で選び、紹介しよう。 トンネルの中で列車が既にループ線に入っていることに気付いた。いつの間にか左へカーブし始めている。JR肥薩(ひさつ)線は、熊本県の人吉駅を出ると、急流で知られる球磨(くま)川を渡り、吉松駅(鹿児島県湧水(ゆうすい)町)に向けてやがて山越えに入る。ループ線には出発後10分ほどで差し掛かった。SL時代、直線では上ることのできなかった急傾斜を克服するために、半径300メートルの円を1回転するように線路が敷かれている。 とはいえ、現代のディーゼル車にとってすらなお急坂なのだろう。力
【ワシントン=渡辺浩生】経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が、破産回避の鍵となる債務削減交渉で期限内に合意できなかったのは、債権者が破産の方が“得”と見切り、強気の姿勢を崩さなかったためだ。ヘッジファンドを含む数千人規模の債権者の多くが、債権が焦げ付いた場合、損失を保証してくれる「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」を結んでいることが強気の背景にある。GMが破産処理となった場合でも、債権者の存在が、政府が目指す早期再建の大きなネックになりそうだ。 GMが4月27日に発表した270億ドルの無担保社債を9割削減し、10%のGM株と交換する債務削減案の交渉は、当初から難航した。GMに加え、財務省も説得工作を続けたが、合意を得られたのは数%にとどまったもよう。 最大の原因は、CDSの存在。融資先や社債を保有する企業が破綻(はたん)した場合、その損失の一部または全
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く