【ワシントン=尾形聡彦】米商務省が30日発表した2010年4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は、年率換算で前期比2.4%増となり、4期連続のプラス成長になった。ただ、09年10〜12月期に同5.0%増、10年1〜3月期に同3.7%増(いずれも改定値)だったのと比べ、伸び率の段階的な縮小は顕著で、米景気の減速を映し出している。 4〜6月期のGDPがプラス成長になったのは、米GDPの7割を占める個人消費が前期比1.6%増だったことが大きい。しかし、1〜3月期(1.9%増)よりも減速し、従来は世界経済の牽引(けんいん)役だった米消費の伸び悩みが目立っている。 08年秋の金融危機の影響で、米経済は08年7〜9月期から4四半期連続でマイナス成長に陥ったものの、09年7〜9月期以降は拡大傾向が続いてきた。ただ、最近は、景気が減速するとの見方が、急速に強まっていた。 「(米経済の)リスク