点灯式が行われた「ジオ・コスモス」に映し出された、東日本大震災の津波が太平洋を伝わるようす(日本科学未来館で)=永尾泰史撮影 日本科学未来館(東京・お台場)のシンボルとなっている直径6メートルの球形ディスプレー「ジオ・コスモス」の点灯式が3日行われた。 解像度が以前の10倍に上がった画面には、東日本大震災の大津波が太平洋を伝わる様子が、衛星データから再現した画像で映し出され、地球の営みの大きさを改めて実感させられる。同館は震災で損傷した建物の修理が終わり、11日に営業を再開する。 新たなジオ・コスモスの球形画面は、約10センチ四方の有機ELパネルを1万枚以上使い、1000万画素を超えた。開館10周年を機に、従来のLED(発光ダイオード)から変更された。気象衛星が撮影した雲の流れも滑らかに表示し、新緑や積雪といった四季の移り変わりを美しく映し出す。