A級順位戦の8回戦で、渡辺明竜王に競り勝った羽生善治三冠=2日午前0時49分、東京都渋谷区の将棋会館、林敏行撮影A級順位戦の8回戦で、羽生善治三冠に敗れた渡辺明竜王=2日午前0時48分、東京都渋谷区の将棋会館、林敏行撮影A級順位戦8回戦の終局後、対局を振り返る羽生善治三冠(右)と渡辺明竜王=2日午前0時47分、東京都渋谷区の将棋会館、林敏行撮影1日の勝敗と今期の成績 【村瀬信也】将棋界のトップクラス10人が総当たりで森内俊之名人(42)への挑戦権を争う第71期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)。1日の8回戦で、羽生善治三冠(42)と渡辺明竜王(28)が激突した。頂点を目指す大勝負は、世代交代をかけた負けられない戦いでもあった。 頭脳スポーツである将棋は一般には、40代からは選手としては下り坂というのが常識だった。しかし羽生・森内世代は七つあるタイトルのうち六つを占める