トヨタ自動車が、次世代エコカーの本命とされる燃料電池車の量産を12月半ばにも始めることが4日、分かった。2015年ごろとしていた市販を14年内に前倒しすることも検討する。価格は1台800万円程度になるとみられる。 燃料電池車は愛知県豊田市の元町工場で月産数十台程度の規模で生産。20年代には価格を300万~500万円程度に下げて販売台数を増やし、生産規模も年数万台程度に拡大する方針だ。 ただ燃料となる水素を補充する水素ステーションの整備は進んでおらず、販売拡大の大きな足かせとなる。トヨタは「水素インフラビジネスに直接取り組むことは考えていない」(幹部)としているが、普及の初期段階では水素の供給体制の整備や運営に協力する。トヨタがモーターショーに燃料電池車のセダン試作車 「水を感じる流麗なデザイン」