フランスの報道より
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)=野口東秀、河崎真澄】中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで大規模暴動が発生してから12日で1週間。当局は厳戒態勢を敷き、力による治安回復を演出、市民生活は正常に戻り始めた。しかしウイグル族に対する容赦のない摘発は続き、街角には密告を奨励するポスターやチラシがあふれている。漢族とウイグル族間の憎悪と不信は募るばかりで、当局が唱える「民族融和」のスローガンがうつろに響く。 当局発表によると、暴動の死者数は184人で、うち漢族が137人、ウイグル族46人、回族1人。これに対し、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」は1000人以上との見方を示す。 10日午後、ウルムチ中心部−。自動小銃を手にした漢族の特別警察官が、20人ほどのウイグル族男性を後ろ向きにさせて殴打していた。地面にうつぶせにさせた後も殴打。5日のウイグル族住民の暴動に関与したと判断されたのだろう
『週刊新潮』’08年5月15日号 日本ルネッサンス 第312回 福田康夫首相は胡錦涛主席とピンポン球を打ち合うことで日中の絆が深まり、問題も友好裡に解決されると考えたのだろうか。だが、国際社会が重大な関心を寄せるチベット等、異民族弾圧について、表面的ではない真剣な話し合いも出来ないのでは、他の如何なる問題も解決されるはずがない。異民族弾圧の実態が如何に深刻か、胡主席来日前に日本を訪れた東トルキスタン(ウィグル族)亡命政府首相のラクマット・ダミアン氏の話を聞いた。 氏は、1947年、アルタイ山脈の集落で生まれた。2本の大きな川が流れ、そのまん中に草原が広がる美しい自然のなかで、氏は恵まれて育った。北京大学で数学を学び、日本の九州大学で教育学の修士号を取得、豪州のアデレイド大学でも修士号を取った。ウィグル族のエリートとして数十年をすごし、1988年、古里のアルタイに戻ったとき、胸がキリで刺され
『週刊ダイヤモンド』 2008年5月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 739 情報操作に成功すれば、戦いは半分以上勝ったも同然だ。中国は国内の異民族支配でも情報操作を徹底してきた。 異民族を外部から遮断し、閉ざされた空間で弾圧と融和策を繰り返し、彼らの消滅を図る。外部世界には偽りの情報を発信する。世界はその情報を多少は疑いながらも関心を抱かない。かくして中国共産党の情報操作は効果を発揮するのだ。では、中国国内の異民族の実態はどこにあるのか。東トルキスタン(ウイグル)亡命政府の首相ラクマット・ダミアン氏に聞いた。 「私たちは今、中国共産党政府から、テロリストで国家分裂主義者として断罪されています。そして国際社会には真実は知らされません。歴史を遡ると、ウイグル人がその時々の局面でじつにさまざまなレッテルを貼られ、虐殺されてきたことがわかります」 氏は、毛沢東らは中華人民共和
【北京=野口東秀】中国国営新華社通信は6日、新疆ウイグル自治区ウルムチで5日夜、暴動が発生し、多数の一般市民と武装警察官1人が死亡、20人以上が負傷したと伝えた。当局は暴徒を逮捕し、暴動を鎮圧したとしている。ウイグル族の漢族に対する強い反感が背景にあり、暴動の規模は数千人規模とみられる。関連記事スウェーデン、亡命ウイグル人へのスパ…「南康暴動」が残したもの 中国記事本文の続き 暴動では、多数の車両や商店が放火され破壊されたほか、ナイフや石などを手にした暴徒が通行人を襲撃したもよう。タクシーの運転手は携帯電話や現金を奪われたとしている。当局は高圧電流警棒や威嚇射撃で鎮圧したが、武装警察部隊が展開しており、緊張が続いている。 新華社通信は、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が暴動を主導したとする地方政府関係者の話を伝えており、当局は暴動がインターネットなどで組織されたとの見方を強めているよ
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