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kamiharuに関するsuzuchiuのブックマーク (8)

  • 小説『失われてゆく子供たち』 - 稀な晴れ-読書と短歌のブログ-

    雑記 サークル「稀風社」から2012年11月に「文フリ15」内で頒布された合同誌『稀風社の冒険』に掲載された小説『失われてゆく子供達』の加筆訂正版です。    * 失われてゆく子供たち  またひとり子供が獣にべられる。町の人口は一人減る。  わたしたちは町に住んでいる。壁に囲われていない町に住んでいて、町に果てはない。町は海に囲われているという。わたしはまだそれを見たことがない。自転車に乗ってわたしたちがどれだけ移動をしても、海には決してたどり着かない。だから町には果てがない。 海が見たかった。過去形で言い切ることはわたしにはまだできなくて、いまもまだ、たぶんそうおもっている。この町の夜は獣が現れるから、野宿などをしたものはすべて死ぬ。移動は日中に限られる。悪い子供、おろかな子供たちは大人に厳しく言い聞かせられていながらも、禁を破り、必ず行方不明になる。獣は死骸を町に返してくれて、町には

  • 『読んでいない本について堂々と語る方法』と倫理について考える - 稀な晴れ-読書と短歌のブログ-

  • 夜の散歩、氷点下、暖かさ - ミカミハルミ日記

    昨日の夜、20時くらいから、2時間ほど街をぶらぶら歩いた。 私は散歩がすごく好きだ。深夜徘徊は特に良い。 歩きながらいろいろなことを考える。そして、そのほとんどを忘れてしまう。今は何も覚えていない。それでいい、そう思える。忘れてもいいことがたくさん生まれるから、私は散歩が好きなのだと思う。 短歌のような、そうではないような適当な散文を、スマートフォンでツイッターに投稿しながら歩いた。 引用しておく。 電気を全て消しても部屋のあちこちがかすかに光る僕たちの国 雪の溶ける音が全く聞こえない夜に何ができるのだろう なにひとつ持たずに散歩していたら神に間違えられてしまった 駐輪場が雪に埋まっていて僕は眠る誰かのチャリを思った 雪を踏みながらしゃりっと噛むグミがわりと普通でなんかさみしい コンビニに出入りするたび白くなる景色は僕のメガネのせいだ 駅行きのバスにふたりのおじさんとひとりの女子学生が乗っ

    夜の散歩、氷点下、暖かさ - ミカミハルミ日記
  • 稀な晴れ的「2011年はこんな本が面白かったなぁ」ランキング - 稀な晴れ-読書と短歌のブログ-

    年間ベスト さて、今年もこの時期がやって来ましたね。 何かって? 節分もバレンタインデーももう終わりました。 そうです、年間ベストです。  ……年間ベストなんです、何と言われようと!  というわけで前年と同様に、『稀な晴れ的「2011年はこんなが面白かったなぁ」ランキング』を公開したいと思います。  ランキングに入る前に、少し長めのまえがきを書きたいと思います。 「公開したいと思います」とは書いたものの、ここにひとつ問題があるのです。 感想が、ない。 前年の年間ベストは「ブログに感想を上げた」からの紹介だったのですが、今年はブログの形態が大きく変わってしまいました。そのため去年とは異なり、現在ブログに、感想記事がほとんどありません。 感想のないランキングというのは個人的に、どうも味気ない気がします。 どうしようかな、としばらく悩んでいました。*1この記事のなかに、新たに感想記事を書くよ

  • 言葉のセンス、現代詩、私 - ミカミハルミ日記

    根拠や裏付けなど全くないただの感想にすぎないのだけれども、書く。 いわゆる「現代詩」(といっても私が知るのはほとんど短歌だけなのだが)、あるいは「現代詩っぽい文章」は、どうも、「言葉のセンス」さえあれば誰にでも作れる詩(文章)であるような気がする。 言葉のセンスさえあれば、誰にでも同じような詩(文章)が作れる。「平均化」した詩。そんな詩が、多いような気がする。 単なる気のせいかもしれない。 「言葉のセンス」がなければ詩は作れないのだろうか。 言葉のセンスとは、まあ、「才能」のようなものだろう。言葉を嗅ぎとる嗅覚、正しく配置するバランス感覚、など。 とすると上の文章は、「才能がある人にしか詩は作れない」、と言っていることになるのだろうか。そういうことが私は言いたいのだろうか。どうも、違うような気がするのだけれど。 「言葉のセンス」とはなんだろう。 繰りかえすけれども、ここに書かれていることは

    言葉のセンス、現代詩、私 - ミカミハルミ日記
  • ミカミハルミ日記

    湯屋いでし少年のほそきうつしみは夜の白き靄ひらきつつ来る 高野公彦『汽水の光』(初版1976;引用2013、現代短歌社〈第一歌集文庫〉p.41)*1 ここまで書いた一首評(001~005)は、歌会で無記名の短歌一首に向き合う場面を想定して、書かれていることのみからその意味を解釈する、ことを基方針としていました。 今後もしばらくはこのような方針で一首評を書いていきたいとおもいます。 *1:連作「虹の脚」より 続きを読む 人間は背伸びをしてもちょっとしか上がらないのがかわいいところ 今井心『目を閉じて砂浜に頭から刺さりたい』(私家版、2018)p.47*1 *1:「夢プリン、丼で。」 続きを読む 秋の夜はねむるものにも冴えているものにも掛かる手品師の布 山階基『風にあたる拾遺 2010-2019』(私家版、2019)p.44*1 *1:引用は2019/11/24発行の初版より。章題「2015

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  • 稀風社のブログ、始めました - 稀風社ブログ

    こんばんは、id:kamiharuです。 報告その1。 はてなブログを始めました。 報告その2。 現在、風の跡地(http://d.hatena.ne.jp/suzuchiu/)のid:suzuchiuさんとともに、合同の「短歌同人誌」を作ろうと計画をしています。 つまり歌集です。 短歌集ですよ! 短歌集!! 2012年春の「第十四回文学フリマ」に参加することを目標に、着々と準備を進めています。 報告その3。 サークル名は、前々から告知してはいたのですが、日、正式に「稀風社」に決まりました。 稀風社の今後の活動等については随時、こちらのブログでお知らせする予定です。 報告は以上です。 歌集の最新情報については、こちらのブログを追っていただければと思います。 よろしくお願いします。 追記 細かいリンク等をこちらに整理しておきます。 【全体】 ・ブクログhttp://p.booklog.jp

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  • 試作品歌集『稀風』 - kamiharu | パブー

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