今、建築業界、そして林業界では「ウッドショック」が起きたと大騒ぎになっている。今年に入ってから世界的に木材価格が急騰したのだ。 アメリカでは3倍に、日本でも倍以上になった例があり、末端でも1~2割の値上げ状態だ。その結果、住宅が計画どおりに建たないと悲鳴を上げている。 コロナ禍で米中の木材需要が過熱 何があったのか。実はアメリカのバブルが影響している。もともと北米の木材業界は虫害の発生や不況のため木材の供給は減っていたが、そこにコロナ禍が起きてより減産していた。ところが予想に反して急に活況に転じたのだ。 どうやらリモートワークで自宅にこもるようになった市民が、住宅を郊外に新しく購入したり、リフォームを盛んに始めたりしたからと思われる。さらに経済を支えるために莫大な財政出動と低金利政策が取られた結果、その資金が木材取引市場にも流れ込んできた模様だ。 同じことはコロナ禍を抑え込んだ中国でも起き
![木材価格急騰!ウッドショックから見える日本林業の脆弱さ(田中淳夫) - エキスパート - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ac96ada25cc90dd2b308bde35954c378ccc3651e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Fiwiz-yn%2Frpr%2Ftanakaatsuo%2F00237279%2Ftitle-1620691135972.jpeg%3Fexp%3D10800)