ゼロクロスを求める…アルゴリズム エッジ検出処理は、近傍画素との画素値の差分に基づくため、雑音に対して極めて脆弱です。よって前処理として画像の最適化(主に平滑処理)は必須です。またゼロクロス点は勾配の局所的な極大値に基づくため、後処理として2値化と細線化を必要とします。近年のエッジ検出は、最適化→微分演算→2値化、細線化 の手順を採る傾向にあります。 画像の最適化に良く用いるのは、ガウシアンフィルタです。Marr と Hildreth [4] が、ラプラシアンにガウシアンフィルタを適用したことを皮切りに、Canny [5], Bergholm [6], Rothwell [7] のアルゴリズムが採用しています。特に Canny は、画像の最適化フィルタの一般解を示し、これがガウス関数の一次導関数で近似できることを示しています。ただしガウシアン・フィルタには抽出したエッジのズレを引き起こすと