そう、見た目にはあまりわかりませんでしたが、実際には至る所でマイナスが含まれています。 計算機で計算する分にはまだいいですが、当時1931年にはまだ手計算が主流で、計算尺など使っていたとのことで、マイナスの計算もなるべくしたくなかったというのも一つ大きなイケてないポイントでした。 次にイケてないポイントとしては、せっかく色が人間基準かつ定量的に扱えそうなのに、パート(1)で紹介した人間基準の明るさの単位、輝度などの測光量との対応がシンプルにいっていない点です。なんとか統一理論が欲しいと考えられました。 基底変換 これをなんとかするテクニックとして、線形代数の基底変換を使います。 というのも、先に述べてきたとおり、色は空間上の点であり、RGB色空間の座標は、 \begin{pmatrix} R \\ G \\ B \end{pmatrix}=R\begin{pmatrix} 1 \\ 0 \