僕は天賦の才なんて信じちゃいない。だけど、もしこの世にそんな物があるなら、僕はそれを持っているんだろうね(遠い目) オイルダラーの一族に産まれた子供が、有り余るお金を与えられるように、僕は文才という資産を無条件に与えられてしまったんだ。 でも、オイルダラーの子供が、すべからくお金を使う術(すべ)に長けている訳じゃない。むしろ、そんな資産に頼らずに、実力で勝ち取りたいと思うんじゃないかな。 なにを言いたいのかというと、お金も才能も、使うには動機というか、欲望みたいな物がないと、ちっとも役に立たないってことなんだ。 札束で人の心を買うように、文章で人を操りたい。ビルの屋上から金をバラまくように、自分の書いた本に人々が群がってほしい。 だけど、そんなのはバカバカしいと思えば、いくら湯水のように「持っていた」としても、役に立ちゃしないんだ。 そうすると、オイルダラーの子弟はこう言われるだろう。「そ