サングラスの男が、何か叫びながら車外から腕を突っ込み、運転席の男性を何度も何度も殴りつける――。 お盆の列島を震撼させた、宮崎文夫容疑者(43歳)による常磐自動車道「あおり運転暴行事件」。宮崎容疑者と、同乗し携帯電話で暴行の様子を撮影していた喜本奈津子容疑者は、8月18日に逮捕された。 被害者の車に搭載されていたドライブレコーダーの映像を見て、恐怖とともに「人ごとではない」と感じた読者もきっと多いことだろう。編集部は今回、都内でこの夏「あおり運転」被害に遭遇した50代の男性に話を聞くことができた(以下「」は男性の証言)。 「お前、いつも走ってるだろ!」 この男性があおり運転の被害に遭ったのは、今年7月某日のこと。場所は東京都心のあるトンネルだった。 車好きの男性は、道が空いている早朝に、よく自慢の愛車で都内をドライブするという。この日も朝早く自宅を出て、いつものコースで運転を楽しんでいた。