世の中の数ある法則の一つに「待ち時間が長いほど、期待が高まる」というものがある。 たとえばマンガである。大人になると文字通り「大人買い」したり漫画喫茶で全巻一気に読むなどという贅沢が可能になる。だが、子どもの頃、たった30ページの一話を読むために、一ヶ月後のりぼんの発売日を待って待って待ち焦がれていたあの頃の期待と喜びと満足度には、遠く及ばなかったりする。 ドラマも一週間という間隔が実にちょうど良い。ああ、次回が気になるッ!という状態のままじれったく一週間を過ごし、オンデマンドの再放送や予告編で嫌というほど期待を高めながら、ご褒美として迎える放送日の喜びといったらもう。 食べ物だって同じである。お腹が空いて、空いて空いて、あと6組、あと5組と数えながら待ち続けたラーメンの美味しさというのはなるほど格別である。待った時間の分だけ上乗せされた味であろう。名店が行列を作るのか、行列が名店を作るの
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