ずばり慢性疼痛という雑誌もあり、日本慢性疼痛学会もある。麻酔科ペインクリニック系の学会か?medical onlineに登録されているのでバックナンバーはとりよせやすい。まさにmedical onlineさまさまである。 中島節夫 行動痛と慢性疼痛 慢性疼痛 2000;19(1):16-21 1970年代まで 痛みの訴えの程度が器質的な所見を上回る 場合は転換ヒステリーと考えた。学問的背景として精神分析 その後 Mayo 丸田ら 痛みと痛み行動を明確に区別し痛み行動のみを治療の対象と取り上げ、痛み自体は治療対象から除外するという立場をとった 1991 Clinical J Pain, editorialでchronic behavioral pain by Wilson 行動痛の治療 丸田 行動痛のような痛み行動は報酬を与えるような反応によって維持され、中立的立場によって消去されるので、行
山本洋介 慢性痛治療において患者の変化を待つということ:アサーショントレーニングとコーチングが有効であった症例経験から ペインクリニック 2013;34(10):1427-1431 慢性痛の心理的病態を考える上で、実生活での過活動は一つのキーワードになりそうである。慢性痛の病態仮説として、難治性の慢性痛患者では、安静時に抑圧された過去の不快情動が湧き起り、養育でのつらい感情体験の記憶や実生活でのもやもや感を、筋肉や脳を休ませることなく何かをし続けようという過活動で過活動で晴らすという対処法を行っているメカニズムが提唱されている。その結果、筋の機能的な痛みが生じやすい。 過活動は周囲からみると、「元気である」ようにみえるため、病状に合わない要求を周りから依頼され、それをさらに断れずに心理的苦悩が増大していき、「自分の苦痛・苦悩をわかってもらえない」といういわゆる社会的苦痛の存在もうかがえた
痛み(特に慢性痛)を外来で患者さんに説明するのはとても難しいことなのです。 なぜかというと、それは目に見えない、計測できない電気現象だからです。 勉強していただけるのなら説明可能です。何も私が解明したわけでもありませんが、学者が言っていることをお伝えできます。 レントゲンやMRIでは分かりません。画像に現れることが原因で痛みが起きているわけではないからです。それは痛みの結果である可能性はあります。 ただし、大きな左右差、脚長差などは筋緊張を永続させる要因になることがあります。 「慢性痛はどこまで解明されたか」細井昌子先生;痛覚系の神経経路ー痛覚伝導とその抑制様式の仮説ーより 多くの慢性痛はこの図で示されます。 侵害刺激がことのはじまりです。 よく患者さんに放っておいても治るかときかれます。 「放っておいても治ることがありますが、治らないこともあります。」 「どうなってるんですか?」 これも
2012年10月20日07:55 筋肉が硬いとき カテゴリ futebolista Comment(13)Trackback(0) 先日肩関節の勉強会に参加してきた。 改めて評価の質、触診・誘導技術の重要性を感じる機会となった。 自分なりに若干アレンジして簡単に紹介したい。 関節可動域制限の原因として、①筋攣縮(spasm)なのか、②筋短縮(shortening)なのかを分ける必要がある。 もちろん、その姿勢自体が安定していなければ、姿勢制御機構の影響も強くでる(健常人でも影響は+)が、ここでは簡略的に解釈するために上記2つにわける。 ①筋攣縮(筋スパズム)は、その筋組織を押した時の痛み(圧痛)がみられ、筋肉を緩めた状態(筋の起始と停止を近づけた)であっても緊張が高いままである。 ②筋短縮(ショートニング)では、圧痛はなく、筋の起始と停止を近づけた時には、筋の緊張は低く、ダルンダルン状態に
筋スパズム?肩凝り?その定義は?症状は? 整形外科系 http://comedical.blog23.fc2.com/blog-entry-60.html筋スパズム?肩凝り?その定義は?症状は? この記事には広告を含む場合があります スポンサードリンク ムシムシした1日ご苦労様でした、 わたくしさすらい、職場では結構無視されています。 今日は筋スパズム(muscle spasm)について、勉強し直そうと読書してました。 よくマッサージ師の方々は 「うわ~・・・肩凝ってますねー。」、「硬いですねー」なんて言いますが、 筋スパズム=凝り(肩こり等)ということで良いのですかね? って、質問してちゃ駄目なんですけども、 患者さん触ってもどれが筋スパズムなのか分かりません。 というより、教科書的な内容と照らし合わせると一般に言われる 『凝り』っていうのは筋スパズムではないんじゃないかなぁ、 というの
最近、「筋スパズム」で検索して、私のホームページにたどり着く人たちが多いようです。 たぶん、みなさん、筋スパズムについて、はっきりした定義がなく困っているのではないでしょうか? 日本語の本には筋スパズムについて詳しく書かれている物はほとんどないと思います。 私も、筋スパズムについて文献を集め、まとめるという作業をしたことがありますが、資料不足に悩まされました。 私が使ったいくつかの文献やテキストから、いくつかの人たちの定義や記述を要約したものを下記に挙げようと思います。 参考になればよいですが、 ↓ ↓ ●James Cyriaxによると 筋スパズムは痛みの結果である。 筋スパズムは痛くない。 筋スパズム自体は無症状である。 筋スパズムは2次的なものなので、治療はその原因に対して行う。 筋スパズムは保護機構として起こるが、時に生体に有害な影響を与える。 ●鈴木順一によると 筋スパズムは急性
堀川直史 慢性疼痛と疼痛性障害の「ペイシェント・エンパワーメント」 臨床精神医学 2013;42(6):749-755 疼痛性障害のマネジメントとペイシャント・エンパワーメントの関係 疼痛とその苦痛、患者の置かれた苦境などを聞いて理解する 「すぐに治療が必要な重い病気はない」と伝える 疼痛性障害という病名をはっきりと伝える 病態について簡潔に説明する。(「疼痛に注意が向かうことによって疼痛がさらに強まるという悪循環が生じている」という説明は患者に通じやすい) この病気が治療できること、「急にというわけにはいかないが、痛みは必ず軽くなる」ことを伝え、治療を受けるように勧める 予約診察として、「必要に応じて受診する」という診療形態を避ける なるべく入院を避ける 抗うつ薬(主にSNRI)を処方する 少しづつ可能な運動を始める 認知行動療法の併用を考える 患者がストレス因子について話すようになった
慢性疼痛の患者は概して、心理的葛藤に対して否認・抑圧・身体化の防衛機制を用い、医師的・無意識的に心理的な悩みを隠そうとする傾向もあり、問診による情報だけでは病態の正確な評価は困難である 患者や家族に対して「あなたの家族のやりとりに問題がある」と直面化するだけでは治療関係を破綻させるだけである 慢性疼痛は、心因と性格要因の相互作用によって生じるものと言い換えることができる 多くの慢性疼痛患者は、その症状の背後に無意識的に心因を隠している(抑圧している)。それは欲や情などの”人間臭さ”を含んでおり、話を一通り聞いて推定できるものは、病態に深く関わる心因ではないと考えた方がいい 厳密にいえば、心因が除去され、その結果として痛みが消失したとき、結果的にそれが心因だったとわかることも多く、当初から簡単に同定できるものではない 慢性疼痛におけるCBTの鍵となる構成要素 痛みの基礎知識を教育すること 活
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