<天安門事件以降、経済を優先し、「自由は食えない」という考え方が中国社会に普及した。しかし、青年の勇気にアニメのテーマ曲「孤勇者」で敬意を表する人々が続出。その内容とは?> 「君が一人で暗い路地を歩く姿が好き/君がひざまずかない様が好き/君が絶望と対峙する姿が好き/泣くことはしない」 この「孤勇者(こゆうしゃ)」という歌は一晩のうちに、中国SNSの微信(ウェイシン)を席巻した。 「孤勇者」とは孤独な勇者の意味で、あるテレビアニメのオープニングテーマ曲。中国の小中学生に人気のこの歌が大人の世界で急に人気を呼んだのは、共産党第20回党大会直前の10月13日、北京市内の高架橋・四通橋に反政府・反独裁者のスローガンが現れたからだ。 「PCR検査は不要、ご飯が必要/ロックダウンは不要、自由が必要/文革は不要、改革が必要/領袖は不要、投票が必要/奴隷は不要、公民が必要」「独裁の国賊、習近平を罷免せよ」