現在、デスクトップOSとオフィススイートの市場は、Microsoftが支配している。このことに異論を唱える人はまずいないだろう。しかし、最初からそうだったわけではない。 1980年代後半までは、「OS/2」のほうが「Windows」よりも技術的に優れていると評価されていたし、「Mac」もWindowsより優れたユーザーインターフェイスを備えていた。また、「WordPerfect」や「Lotus 1-2-3」といったアプリケーションも、Microsoftの類似製品よりも豊富な機能を提供していた。 しかし、こうした企業もMicrosoftを阻止するには至らなかった。結局、Microsoftは、ユーザーにとって充分な技術力、低価格、魅力的なバンドリングなどで、競合相手をことごとく退けてしまった。こうしてデスクトップ市場で確固とした足場を築いてからは、同社はソフトウェアの改良を重ねてきた。ところが
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