「『リアルタイム・コンピューティング』こそ,次世代コンピューティングの向かうべき姿である」(ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役 社長兼グループCEOの久多良木健氏)--。ISSCC 2006の基調講演に登壇した久多良木氏はこう力説し,会場に押し寄せた聴講者を前に,コンピューティングの将来像に関する持論を熱く語りかけた。 久多良木氏はリアルタイム・コンピューティングを,人間とコンピュータの間で遅延のない関係を構築することと位置づける。例えば人間の操作や思考,感情などをコンピュータに入力したら,これに対する反応が直ちに遅延なく出力されるというものだ。