米アップルが2012年11月2日に日本や米国などで発売する新型のタブレット端末「iPad mini」。世界的に大ヒットしたタブレット端末「iPad」を小型化したものだ。iPadで使えるほとんどの機能を小さなiPad miniに凝縮している。発売前にiPad miniを入手し、小さな画面での操作性、パフォーマンス、アプリの使い勝手などを検証した。 iPad miniを実際に使った印象は、「スペックと実際の使い勝手はまったく違う」ということ。超高精細な「Retinaディスプレイ」でもなく、最新のプロセッサーも搭載しない。競合他社の製品に比べて価格も割高だ。iPad miniは、“数字”だけを見ると消費者の期待を裏切る製品に見えてしまうかもしれない。しかし、実際に手に持って使えば、“ちょうどよい”魅力的なタブレット端末に感じるはずだ。 故スティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)は2010年