細野豪志・民主党政調会長 株価が大きく下落している。日本経済が、非常に厳しい状況であることが、マーケットによって示されているのではないかと思う。金融政策と財政政策で、とりあえず(経済を)支えるという意味においては、かなり限界にきている。財政政策で、国が赤字を出してもGDP(国内総生産)を押し上げていく、その赤字分は日銀が国債として購入する、こんな仕組みが長く続くわけがない。いまの日本の経済の状況は、アベノミクスの限界そのものを露呈しているのではないか。(記者会見で)
2020年東京五輪のエンブレムがベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘されている問題で、アートディレクター佐野研二郎さんの案を選んだ審査委員の代表、永井一正さん(86)が、現在公表されているものは応募案を一部修正したものだと明かした。騒動後、永井さんが取材に応じるのは初めてで、「ベルギーの劇場ロゴとは似ていなかった」と述べた。 永井さんは日本を代表するグラフィックデザイナーの一人で札幌冬季五輪のシンボルマークを手がけた。 審査委員は、ほかにグラフィックデザイナーの浅葉克己さんら7人。永井さんによると、応募104案は作者名を伏せた状態で番号だけで審査し、3案に絞った後、議論の結果、佐野さんの案が選ばれた。他の2案は原研哉さんと葛西薫さんによるものだった。 審査では「五輪とパラリンピックのエンブレムが互いに関連しつつ区別がつくかどうかや、メディアやグッズ、会場で使われる際の展開可能性も検討された」
編集担当 杉浦信之 日韓関係はかつてないほど冷え込んでいます。混迷の色を濃くしている理由の一つが、慰安婦問題をめぐる両国の溝です。 この問題は1990年代初めにクローズアップされ、元慰安婦が名乗り出たのをきっかけに議論や研究が進みました。戦争の時代に、軍の関与の下でアジア各地に慰安所が作られ、女性の尊厳と名誉が深く傷つけられた実態が次第に明らかになりました。 それから20年余、日本軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」の見直しなどの動きが韓国内の反発を招いています。韓国側も、日本政府がこれまで示してきた反省やおわびの気持ちを受け入れず、かたくなな態度を崩そうとしません。 慰安婦問題が政治問題化する中で、安倍政権は河野談話の作成過程を検証し、報告書を6月に発表しました。一部の論壇やネット上には、「慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ」といういわれなき批判が起きています。しかも、元慰安婦の記
文化庁が後援する書道中心の公募美術展「全日展」で、23の県知事賞受賞者が架空の人物だったことが朝日新聞の調べで分かった。主催者が作品を偽名で出展していたことに県は気づかなかった。知事賞の権威失墜は必至で、文化行政のあり方が問われそうだ。 全日展は1973年以降、毎年1回開催し、内閣総理大臣賞や外務大臣賞に加え各都道府県が知事賞を出してきた。昨年は11月26日~12月3日に東京・上野の都美術館で第41回公募展を開催。主催者は2034点の応募があったとしていた。 関係者によると、架空の人物に知事賞を出していたのは2011年は15県、12年は17県、昨年は16県。この3年間で1回でも出したのは岩手、宮城、山形、福島、富山、岐阜、三重、滋賀、奈良、鳥取、島根、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島、沖縄の23県で、全て書道作品だ。 主催者は毎年7~8月に都道府県別の応募
東日本大震災の被災者を緊急雇用する町の補助金を私的に流用したとして、岩手県警は4日、NPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっと。」(北海道旭川市、破産手続き中)の元代表理事、岡田栄悟容疑者を業務上横領の疑いで逮捕した。捜査関係者が明らかにした。 県警は同日、旭川市内の岡田容疑者宅を捜索。岩手県山田町から受給した補助金12億円余の使途を調べる。 捜査関係者によると、岡田容疑者は代表理事を務めていた2012年度に山田町からNPOに交付された補助金約7億9千万円のうち、少なくとも3千万円を親族が経営するリース会社に振り込んで、着服した疑いがある。 町や県の調査では、このNPOが11、12年度に受給した補助金約12億2千万円のうち、約6億7千万円は不適切に支出していたとされる。町は3日に宮古署に告訴状を提出。岡田容疑者は取材に対して、「町にはめられたと思っている」と話し、着服の疑惑を否定していた。
●UNN関西学生報道連盟 「新聞を読もう」と大学の講義や就活の現場でよく言われる。だが、「新聞は時代遅れ」「インターネットなどオンラインの情報で十分だ」という声が学生には根強い。実際、まわりでも新聞を毎日読む学生は少数派だ。学生に新聞は必要か――。私たち京阪神の9大学の学生新聞サークルが加盟する「UNN関西学生報道連盟」は11月末、大阪市の朝日新聞大阪本社アサコムホールでシンポジウムを開き、問いかけた。 「学生×新聞」と題したシンポジウムを前に、連盟内の学生に尋ねたところ、一般紙を毎日読んでいるのは50人中11人だった。学生新聞を編集する団体でそうなのだから、他は推して知るべしかもしれない。 新聞はやがて消えていくのか。基調講演をお願いした朝日新聞社の小野高道・デジタル担当補佐兼編集担当補佐は、「紙かオンラインか」という私たちの問いかけに、「両者はよく対立軸で語られるが、共存関係にある」と
今年の世相を映した言葉を選ぶ「2013ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が2日発表された。年間大賞には「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」が選ばれた。4語も同時に選ばれたのは初めて。
【沢伸也、田内康介】日本美術界で権威のある日展の「書」で、有力会派に入選数を事前に割り振る不正が行われたことが朝日新聞の調べで分かった。毎年1万人以上が応募する国内最大の公募美術展への信頼が揺らぐのは必至だ。 日展には日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5科がある。1万円を払えば誰でも応募でき、入選すれば展示される。今年度は11月1日から国立新美術館(東京・六本木)で開催される。1万3919点の応募があり、7割が書だ。 書には漢字、かな、調和体、篆刻(てんこく)の4部門がある。朝日新聞は、石材などに文字を彫る「篆刻」の2009年度の審査を巡り、当時の篆刻担当の審査員が有力会派幹部に送った会派別入選数の配分表と、手紙を入手した。配分表には有力8会派ごとの応募数と入選数が直筆で記され、過去5年分の会派別の応募数と入選数の一覧も添えられていた。 手紙は審査員が入選者公表前の10月15日に書いたもの
■笠浩史・民主党幹事長代理 公明党も含めた憲法改正にむけた道のりになるのか、あるいは、私たちが数を改めて束ねる中で、何か政治の動きを展開していくことができるのか。そこのところが、私たちが2、3年でどういう形で決断していくのかの大きなポイントだと思っている。 民主党は、確かに改憲を否定していません。けれども、問題は果たしてまとまっているのかどうか、よく分からない。どっちなんだとのご批判をいただく。これは紛れもなく、我々の憲法草案がないからだ。我々、保守系の中堅・若手の手で、憲法草案というものを作ってみたい。 日本維新の会とか、みんなの党とか、連携するにしても何か打ち出す軸がしっかりしないと、また民主党と同じことになる。それは野合になるし、国のためによくない。我々の考える憲法改正案をしっかり作りあげることで、機運を盛り上げていきたい。それがもしかしたら、ひょっとしたら、政権再編につながっ
【立松大和】名古屋市南区の市立中学2年の男子生徒がマンションから転落死した問題で、同級生の男子生徒が朝日新聞の取材に応じた。「死ね」という言葉は日常的に飛び交っていたとして、「クラスの中では遊びの延長だった。彼は反応が面白かったので、いじられやすかったと思う」と話した。 同級生は、男子生徒のことを「何でも話せる友だち」と語った。放課後に本のことを話したり、勉強を教えてもらったりして「頭がよかった」という。 男子生徒は、自宅に残したノートに「いろんな人から死ねと言われた」と、自殺をほのめかす内容を書き残していた。 同級生によると、「死ね」という言葉は教室でよく飛び交い、同級生自身も言われたことがあり、良くないことだと感じていた。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタル
【東山正宜】宇宙航空研究開発機構(JAXA)が今夏に打ち上げる新型のイプシロンロケットを載せた大型の特殊車両が2日午前2時ごろ、鹿児島県肝付町の国道448号で故障し、立ち往生した。修理には数日かかる見込みで、国道は片側通行が続いている。 JAXAによると、現場は肝付町にある内之浦宇宙空間観測所の北約300メートル。全長12メートルのロケット1段目が入ったコンテナを、約5キロ離れた同町の内之浦港で陸揚げし、96個の車輪がある特殊車両(全長21メートル)に載せて観測所に向けて運んでいたところ、車両の油圧系統が故障したという。車両が大きすぎて動かせないため、JAXAは現場で故障した部品を交換することを検討している。 ロケットの1段目は、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で内部に固体燃料を組み込み、今月1日に内之浦港に海路で着いた。打ち上げは8月22日を予定しており、JAXAは「修理が数日
みんなの党の水野賢一氏は9日の参院本会議で、外務政務官だった11年前、当時の川口順子外相に台湾出張を却下されたエピソードを引き合いに出し、「委員長を辞めて一議員として外交に力を注げ」と訴えた。川口順子環境委員長に対する解任決議案の賛成討論でのひとこま。 水野氏は演説の中で、当時、台湾出張を求めたところ、川口氏に「台湾を訪問するなら、政府の一員ではなく、政務官を辞めて一議員として行きなさい」と言われ、却下されたと明かした。水野氏はその直後、政務官を辞任した。 水野氏はこの日の演説で「川口氏は中国が怒ると判断した。私は今でも間違っていない」と訴え、さらに「あなたが言った、『一議員として行きなさい』との言葉をそのままお返ししたい。1日6千円の委員長手当を受け取る資格はない」と声を張り上げた。
■福島瑞穂・社民党党首 憲法96条改正だが、自民党新憲法草案を実現し、9条を変えて戦争のできる国にするために改正手続きを緩和するためのものだ。憲法改悪のための手段だ。石破幹事長も「96条改正は9条改正のためだ」と言っている。9条を変えて国防軍、そして交戦権を認め、世界でアメリカと戦争ができる国になることも問題。基本的人権が、公益及び公の秩序によって制限できるとしている。公益って何ですか? 限りなく時の政権の利益と同じになっていく。今度の参院選は、大戦で亡くなった多くの人たちの上に築いた日本国憲法と戦後が問われる選挙だ。極端に言えば、参院選をファシズムに抗して戦うという形になる。(国会での記者会見で) 関連記事「ネット選挙、教えていただく」 野田佳彦元首相(4/22)「侵略戦争を肯定、絶対許せない」共産・志位和夫委員長(4/22)「もう一度、チャンスを下さい」 民主・海江田万里代表(4/2
■細野豪志・民主党幹事長 安倍晋三首相が6年前に首相を辞めになった時のことを時々思い出す。私は7年前に写真を撮られて大きな挫折を経験した。個人的には大変だったが、私の挫折と首相の挫折はレベルが違う。所信表明演説の後、我々が代表質問をするその日に辞めた。その人がもう1回首相をやっている。首相の顔を見ながら、本当に多くのものを乗り越えてきたんだろうと思う。その努力には心から敬意を表したいと思うが、首相があの時のことを反省し、本当に変えるべきところを変えたのかも見なければならないと思っている。(都内のパーティーでの講演で) 関連記事「改憲なら公明と連立解消して当然」細野・民主幹事長(4/21)「候補者擁立、地域事情に配慮」 民主・細野幹事長(4/15)TPP合意「カード2枚切らされた」 細野・民主幹事長(4/13)「選挙の主役は政党なのか、国民なのか」民主・細野氏(3/28)「株高でもうけた人
■海江田万里・民主党代表 先の党首討論で二つのことを感じた。安倍晋三首相はホームレス、年金生活者、中小企業の経営者、若い失業者といった人たちの声をくみ上げる認識がないこと。 もう一つは日本維新の会の石原慎太郎共同代表、みんなの党の渡辺喜美代表も安倍首相と議論したが、安倍自民党内閣に正面から対決する政党は民主党しかないこと。安倍さんの支持率が高くても、しっぽを振るような政党ではいけない。 私たちは手をさしのべてもらいたいと思っている人たちのための政治を行う。今度の参院選をスタート台にして、政権与党の座に返りたい。もう一度、民主党にチャンスを下さい。(福岡市内での街頭演説で) 関連記事0増5減強行「国民への裏切り」と批判 民主・海江田氏(4/20)「首相の本音は消費税を上げたくない」みんな・渡辺代表(4/18)「昨年末の約束は定数削減」民主・海江田万里代表(4/18)安倍首相、経済政策の
日本維新の会の西田譲衆院議員は13日の衆院予算委員会で、福島第一原発事故の放射能汚染について「低線量セシウムは人体に無害。医学を無視し、科学を否定する野蛮な『セシウム強制避難』を全面解除すべきだ」などと質問した。 西田氏の質問に対し、党所属議員の事務所などに抗議があったため、小沢鋭仁国会対策委員長らが対応を協議。党執行部は西田氏の質問内容を詳細に把握していなかったという。 西田氏は原発事故で飛散したセシウムは「微量」とし、被曝(ひばく)の影響は「問題にならない」と主張。安倍晋三首相に避難者の即時帰宅を認めるよう求めた。安倍首相は「福島の方に理解を頂ける形で、出来る限り多くの方々が地元に戻れるよう努力したい」などと答えるにとどめた。 橋下徹共同代表は13日夕、西田氏の質問について「個人の意見として述べたんでしょう。表現方法に未熟さがあった」と話した。
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