小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、その意義や技術を検討してきた文部科学省宇宙開発委員会の推進部会が5日、本格的な開発への移行を「妥当」とする判断を打ち出した。 これを受けて、同省は来年度予算の概算要求に、研究開発費などを盛り込む方針だ。 はやぶさ2は、有機物に富むと考えられる小惑星「1999JU3」へ向かい、着陸して物質を採取、地球に持ち帰る。太陽系の初期の姿をとどめる小惑星で有機物を含む物質が採取できれば、地球の生命の起源を知るうえで、貴重な試料になる。はやぶさの試料採取装置がうまく動かなかった教訓を踏まえ、今度は爆薬で小惑星の表面に穴を開け、内部の石などを確実に採取する。 計画では、2014年に打ち上げて、18年に小惑星に到着、20年に地球に帰還する。試料採取装置以外にも、はやぶさで故障した様々な機器について、二重、三重の代替システムを備える必要があるため、開発費