ベネディクト・カンバーバッチがアラン・チューリングを演じた伝記映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を観た。 チューリングについては、前にブレッチリー・パークに行った時のエントリでいろいろ書いたのでこちらを参照。簡単に言うとチューリングは現代コンピュータの父と言われる数学者で、第二次世界大戦中は機械を用いたドイツのエニグマ暗号解読に尽力して大きな業績をあげたがその事績はすべて機密とされ、戦後に同性愛者であるとして検挙され自殺したという不遇の生涯を送った人である(自殺ではないという説もあるらしいが、怪しいと思う)。 映画のほうはかなり事実を脚色しており、さらに時系列をバラバラにして組み替えており、観ているほうは出てくるチューリング同様、まるでコンピュータのパーツをあてはめるみたいに場面を頭の中で組みながら理解しないといけない(そんなに複雑ではないが)。また、単調になりがち
慰安婦や慰安所の実態はどこまでわかってきたのでしょうか。1993年、当時の河野洋平官房長官は「河野談話」で、慰安所の設置、管理に旧日本軍が関与していたことを明らかにしました。警察や軍の公文書などの資料をもとに、慰安所は軍の施設として設置されたことを明らかにした永井和・京都大大学院教授ら歴史研究者に、「河野談話以降」の研究の現状について聞きました。 ■募集や渡航、軍が警察に協力を要請 慰安施設設置のため、軍の規則改定 ――研究を始めた経緯は。 「1998年に授業で慰安婦問題をめぐる歴史論争を取り上げたのがきっかけで、慰安所成立の経緯を史料に即して解明しようと考え、2000年に最初の論文を発表しました」 ――明らかになった事実は。 「日本軍の慰安所は軍が設置した軍の後方施設であることを軍や警察の公文書で実証しました。軍の組織である以上、軍は慰安婦問題に対する責任を免れないことになります。『慰安
フジテレビ「池上彰緊急スペシャル」の「字幕取り違え」事件についての私見――テレビ報道の映像・字幕翻訳者としての経験から 韓東賢 社会学 国際 #フジテレビ#池上彰 フジテレビは6月29日、5日に放送した「金曜プレミアム 池上彰緊急スペシャル! 知っているようで知らない韓国のナゾ」のなかで取り上げた、現地の韓国人2人のインタビュー映像の字幕と発言内容が食い違っていたことについて、「編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました」として、番組公式サイトにおわびの文章を掲載した。 この件について、経験談をまじえた私見をSNS上で述べていたところ、今回の原稿の執筆依頼をいただいた。少しかじってはいるものの日韓関係やメディアの専門家というわけでもなく、「アカデミック・ジャーナリズム」の場にふさわしいものには到底なりえないので少し迷ったが、自らの経験から少
エイズウイルスが妊娠した母親から子どもに感染する母子感染について、WHO=世界保健機関は、キューバが世界で初めて撲滅に成功したと発表しました。 キューバでは、WHOと政府が協力して、こうした母子感染の防止に取り組んでいて、すべての妊婦が早い段階でエイズウイルス検査や薬の提供を受けているということです。また、無料で帝王切開による出産や母乳の代用品を利用できるということです。 その結果、母子感染の割合を2%以下におさえることに成功し、WHOは30日、世界で初めて母子感染の撲滅に成功したと発表しました。エイズウイルスに感染し出産したキューバ人の女性は、「娘が健康に産まれると聞いて、妊娠を選びました。出産後1年半の検査の間、娘が感染していないかどうか不安でしたが、娘には感染せず、健康に産まれてくれて幸せです」と話していました。 WHOは、キューバで成功した背景には、国策として、国民皆保険の医療制度
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