朝日新聞デジタルの記事「発達障害、大学生のケア後手 学生ら8年前の20倍」(2016年2月26日)には「教室移動や履修登録ができない▽ノートがとれない▽提出物を忘れる▽友人ができない▽物事の処理が遅い」という発達障害の判断基準が書かれているが,それは学生だけじゃなくって,教員にもあてはまる. 以前,東大の専攻教員会議で学生の発達障害にどう対応するかという議論があった.配布された発達障害の判断基準リストを専攻長が読み上げたところ,多くの教員が「学生ではなく,われわれ教員の方が……」というコンセンサスだったが,ま,そういうもんだろう.となると,いったい誰が誰のケアをするのか,という難問が急浮上.“発達障害” の学生のケアは大学がやるとして,同じ “発達障害” の教員のケアはあっさり放置かな.もちろん,“同病” の教員と学生が互いにわかりあえる保証はどこにもない.あらずもがなの「発達障害」のレッ