「かな漢字変換」でスマホが出してくる候補のアホ感。人工知能が人間と会話するのがいかに困難か。人間の会話の背後にはそれを人間たらしめる意識と意図の存在がある。壮大なファンタジーを通して、今の人工知能の限界と未来を想像する。 大阪大学教授。専門は理論物理学、とくに超ひも理論。理学博士(京都大学、2000年)。物理の月刊誌『パリティ』編集委員。『小説すばる』にエッセイ連載中。著書に『マンガ 超ひも理論をパパに習ってみた』(大阪大学出版会)、『超ひも理論をパパに習ってみた』(講談社サイエンティフィク)、『Dブレーン:超弦理論の高次元物体が描く世界像』(東京大学出版会)、などがある。趣味は黒板に数式を書いて眺めること、科学のディスカッションをすること。ツイッターは @hashimotostring 「空気読めよ」の意義? ある日、大学の食堂で、人工知能の研究をしている共同研究者と昼食を楽しんでいた時