ブックマーク / macska.hatenadiary.org (5)

  • 討議的民主主義 vs. 参加的民主主義ーー「活発に政治参加する市民」が胡散臭い理由 - *minx* [macska dot org in exile]

    シカゴ大学法学部ブログではじまったグレン・レイノルズ(テネシー大学法学教授、保守系ブロガーInstapunditとして有名)との対論において、キャス・サンスティーンが政治学者ダイアナ・マッツの『Hearing the Other Side: Deliberative Versus Participatory Democracy』を引いて集団分極化について面白い指摘をしている。 サンスティーンの『Republic.com』(『インターネットは民主主義の敵か?』)では、集団分極化のメカニズムが人々を分断し、先鋭化を起こすことが懸念されている。しかしそうした先鋭化は、同時に人々の政治参加の動機を著しく強めることにもなる。もし自分たちに何が正しいか分かっており、敵対者はとんでもない悪人かバカのどちらかであるなら、自分たちの主張を通すためにより深く政治活動に関わろうと思うようになる。 逆に、閉鎖的な

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  • セクシュアルハラスメントの動機は性的興味ではない、という話 - *minx* [macska dot org in exile]

    The Freakonomics blog 及び Psychology and Crime News 経由で Journal of Applied Psychology に掲載されたトロント大学の Jennifer L. Berdahl による論文「The Sexual Harassment of Uppity Women」(PDF) を発見。セクシュアルハラスメントについての二つの対立する仮説を挙げたうえで、一定の検証をしている。 二つの仮説の一つ目は、セクハラは性的興味によって動機付けられており、従ってより理想の女性像に近い女性が対象として選ばれるというものであり、もう一つはセクハラはジェンダー秩序を保つことに動機付けられており、よって社会的に期待される女性像を逸脱する女性が対象とされるというもの。結論から言うと、Berdahl の研究は後者の仮説を支持する内容となっている。 研究は三

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  • すげー投げやりなフェミニズム論争史の図 - *minx* [macska dot org in exile]

    Powell's Books の日語書籍コーナーで、江原由美子・金井淑子編『フェミニズム』を見つけた。この書店には、多分日人の学生が帰国時に残して行ったと思われる日語の古がわりとある。 ぱっと目次を眺めてみたところ、鄭暎惠さんの「フェミニズムの中のレイシズム」の章があったので、ほとんどそれだけ目当てに買ってきた。で、目次の次に掲載されていたのが下の図。 下の「(注)」を読む限り、なんだか作図上の都合でやむをえず、たまたま欧米(の白人、異性愛女性によるフェミニズム)が中心になってしまいました、みたいな説明になってるけど、どこからどう見ても「欧米=中心/マイノリティ・アジア(日)=周縁という図式」そのもの。いっそ「残念ながら現時点ではフェミニズム研究は欧米中心主義的である」とか認めてしまった方がいいような気もするんだけど。 てゆーかさ、欧米のフェミニズムについては単純化されているとは

    すげー投げやりなフェミニズム論争史の図 - *minx* [macska dot org in exile]
  • 性暴力被害者を「無条件で保護する」文化は成立しているか - *minx* [macska dot org in exile]

    メールマガジンJapan Mail Mediaのサイトに、バックナンバーとして冷泉彰彦さんの記事「CBS女性記者襲撃事件アメリカ的フェニミズム」が掲載されている。サイトに掲載されたのは先週だが、わたしはこの記事が某秘密主義MLで紹介された時に読んでおり、それに対してML内でコメントを書いていたのだが、JMMのサイトにも掲載されたのでわたしのコメントを以下に転載する。 まず二番目の問題ですが、まずこの異常なニュースが報道された背景にあるのは、性的暴力の被害者は徹底的に救済・保護するという文化が確立しているということが挙げられます。(中略)この時期からは女性をほぼ無条件で保護する権利が確定しています。判例というだけでなく、社会的な価値観としても明らかです。 そんな文化が確立していれば良いのですが、それはないでしょう。ローガンさんは、そういう文化を確立するのに貢献するため、問題提起するために、

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  • クメール・ルージュ裁判におけるトランスセクシュアル被害者の告発 - *minx* [macska dot org in exile]

    山形浩生さんが、カンボジアで現在国連の協力によって行なわれているクメール・ルージュの犯罪に対する裁判に関連して、次のようなコメントを書いている。日語サイトなのに英語で書かれているのは、おそらく出先からの書き込みで日本語入力ができない環境にいるのだろう。 Right before I left, one of the headlines was about this trans-sexual. S/He was caught, tortured and raped and then was forced to marry a woman. So, s/he is appealing to the court, and his lawyers are self-congratulating themselves because "this is the first case on KR ge

    クメール・ルージュ裁判におけるトランスセクシュアル被害者の告発 - *minx* [macska dot org in exile]
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