ボーカロイドはキャラクターが歌うという商品の性格上、ユーザーやリスナーに強く訴えかける個性が必要になる。しかし、GUMIにはこれといったものが備わっていなかった。キャラクターカラーがミクと同系統の「緑」から始まり、「メグッポイド」なのか「GUMI」なのか統一されない名前といい、象徴になっていないバイザーといい、セクシーでもロリでもない体型といい、垢抜けない服装といい、GUMIは何かと中途半端だった。そもそも中島愛さんを中の人として大々的にアピールしながら、GUMIをオリジナルキャラクターとして独立させたことが、中途半端さの元凶だった。これではユーザーやリスナーはどちらに焦点を合わせればいいのか迷ってしまう。さらにマクロスFのランカと似てしまった不幸も重なって、GUMIの個性は迷走し、確立されないまま時間だけが過ぎていくのであった。 GUMI最初のビッグヒットとなるこの曲は、この時期のGUM
DDN は 音楽 ・ 映像 に関する デジタル アート を中心に情報ミックスを配信中
今回から2010年7月から9月期です。8月にLilyが株式会社インターネットから、9月にYAMAHA純正のボーカロイドVY1がビープラッツ株式会社からそれぞれ発売されます。初音ミクは発売3周年。ボーマスが大田区PIOから浜松町の都産貿へ移動、などが主なトピックですが、今回はこの時期に開催された知る人の少ないイベントについてです。 (SUPER DELUXEのHPより画像拝借) 2010年8月21日、BARラウンジ兼イベントスペースの六本木SUPER DELUXEで『スナック永子 VS ボーカロイド』という風変わりなタイトルのトークショーが行われました。映像ライター林永子さんが主催したボカロ関係者によるラフな座談会で、出演者はヤマハの剣持さん、キャプテンミライさん、sasakure.UKさん、ライターの四本さんの他にプロのミュージシャン、レーベル会社の方、ニワンゴの方といった面々。客は50人
「絶望工場」と聞き、多くの人が思い浮かべるのは鎌田慧氏の『自動車絶望工場』だろう。愛知県のトヨタ自動車の工場に期間工として半年間潜入し、書かれたルポである。1973年の作品だ。当時、鎌田氏が描いたのは、工場内の自動化や合理化を進める企業とそこで疎外される労働者の姿だった。それから40年。今や世界の工場となった中国でも日本とは異なる形で「絶望」が生まれている。 昨年、中国で吹き荒れた反日デモで中心となったのが「第二代農民工」と呼ばれる人びとだ。都市への出稼ぎ農民の子供たち世代であり、彼ら自身も多くが農村戸籍でありながら都市部の工場で働く。「第二代農民工」に共通するのは親世代ほど、仕事や貯蓄に熱心ではない点。残業などを控え、カラオケや服、スマートフォンなどに享楽的に消費する。工場での給与も決して安くはなく、経済的豊かさも享受している面もあるが仕事に打ち込むことはない。 性別や勤務内容はさまざま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く