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ブックマーク / bungeishunju.com (9)

  • 中森明菜「自殺未遂と金屏風会見の怪」(3) 西﨑伸彦|文藝春秋digital

    自殺未遂騒動の収拾に乗り出したのはジャニーズ事務所だった。/文・西﨑伸彦(ジャーナリスト) ★①を読む。 ★②を読む。 「メリーさんは怒り心頭で」 中森明菜が、六木の近藤真彦のマンションで自殺を図ったのは1989年7月11日のことだった。 仕事を終えて自宅に戻った近藤が、浴室で血を流して倒れている明菜を発見し、119番通報。左ひじの内側をカミソリで真一文字に切った明菜は慈恵医大病院に運ばれ、6時間に及ぶ緊急手術が施された。 2日後に明菜は24歳の誕生日を、そして近藤は8日後に25歳の誕生日を迎える目前だった。 騒ぎが広がるなか、近藤が所属するジャニーズ事務所の副社長(当時)メリー喜多川は、ある男の行方を捜していた。 近藤の初期のヒット曲を手掛けたRVCレコードの元担当ディレクターで、メリーが最も信頼を寄せていた小杉理宇造である。 小杉はRVCから独立し、当時は明菜が所属するレコード会社、

    中森明菜「自殺未遂と金屏風会見の怪」(3) 西﨑伸彦|文藝春秋digital
  • 《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital

    9月9日にサントリーホールディングスの社長である新浪剛史社長がオンラインセミナーで発言した「45歳定年制」は、大きな議論を巻き起こした。どちらかといえば否定的な意見が多数となる中、肯定的な意見を述べる者もいた。西村博之、いわゆるひろゆきもその一人だ。彼は19日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演した際、「45歳定年制に反対している人って、無能だけど会社にしがみつきたいという人だと思うんですよね」と述べた。また、9月19日には「仕事が向いてないならベーシックインカムで暮らす社会でいいかと。」とツイートした。 「論破」のカリスマと化したひろゆき 匿名掲示板2ちゃんねる』の創設者として知られるひろゆきは、近年このような「辛口」コメンテーターとして、テレビなどでの需要が急速に高まっている。YouTube の個人チャンネルや著作物等も、特に若い世代に人気だという。「論破」という言葉も流行っている

    《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital
  • キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital

    の大学の最高峰「東京大学」に初めて女子が入学したのは1946年のこと。時代と共に歩んできた「東大卒の女性たち」の生き様に迫ります。第7回は、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授で、シェイクスピア・舞台芸術史・フェミニズム批評が専門の北村紗衣さん(2006年、教養学部卒業)です。 日頃からツイッターで積極的に発信している北村さんが、呉座勇一・国際日文化研究センター(日文研)助教から誹謗中傷を受け、メディアで大々的に報じられたこと、「東大男子問題」への受け止めについてもお話を伺いました。/聞き手・秋山千佳(ジャーナリスト) (※この記事の取材日は、前半が2月26日、後半が3月27日です) 北村紗衣さん◆ ◆ ◆ ――北村さんのご著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に、「内なるマギー」という言葉があります。マギーとは、英国史上初の女性首相となった“鉄の女”ことマーガレット・サッチャー。

    キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital
  • 追悼・半藤一利 ジャーナリズムの歴史家かくありき|辻田真佐憲|文藝春秋digital

    1月12日、作家の半藤一利さんが他界した。享年90。今日の昭和史研究に大きな影響を与えた半藤さんだが、「直接会ったことで感化された」と語る一人が、近現代史研究者の辻田真佐憲さんである。 アカデミズムではない、ジャーナリズムの歴史家としての半藤さんの功績とは――。辻田さんが振り返る。 「それが、直に会うとまったく反省してないんだよ。部署が違うとか言って。官僚なんだな」。とある陸軍軍人の、悔恨に満ちた回想録について訊ねると、半藤一利は江戸っ子らしい歯切れのよさですぐそう応じた。同席した保阪正康も直ちに同意し、話を繋いだ。「何回会いました?」「4回」。2018年、『文藝春秋』の企画で鼎談したときのことである。 そのあともオフレコで繰り出される、昭和史を彩る大物たちの知られざるエピソードの数々に、目がくらむ思いだった。「あの人ならよく会社に来たな。ちょうどその席に座っていたよ」。 資料的根拠がない

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  • 安倍政権の支持率アップに励む電通と“経産トリオ”|森功|文藝春秋digital

    ★前回はこちら。 ※連載は第13回です。最初から読む方はこちら。 改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、経済再生担当大臣の西村康稔が新型コロナウイルス感染症対策部の副部長に就任した裏には、経産官僚の先輩である首相補佐官の今井尚哉の後押しがあった。その今井を中心に、経産省の経済産業政策局長である新原浩朗と首相事務担当秘書官の佐伯耕三を加えた〝経産官僚トリオ〟が、多くのコロナの政策を立案してきたといえる。西村は厚労大臣に代わり経産トリオが担ぎやすい神輿のような存在かもしれない。既報の通り、そのコロナ対策の第一弾が小中高の学校の全国一斉休校である。この全国一斉休校を発案したのが、今井と佐伯だとされる。 2月27日、午前中に文科省で事務次官の藤原誠の報告を受けた文科大臣の萩生田光一が藤原を伴って午後1時半に官邸に出向いて反対の意向を示し、説明を求めた。文科省の懸念は休校中の母親の勤

    安倍政権の支持率アップに励む電通と“経産トリオ”|森功|文藝春秋digital
  • 安倍晋三×星野源コラボ動画 「貴族か」批判が見落とす“もうひとつの問題点”|辻田真佐憲|文藝春秋digital

    ★前回の記事はこちら。 ※連載は第12回です。最初から読む方はこちら。 安倍首相の動画がツイッターで炎上した。星野源の「うちで踊ろう」とのコラボ動画がそれだ。首相側が許可を取らずにやったので、勝手にコラボ動画と呼んだほうがいいかもしれない。 動画では、安倍首相が自宅らしき場所で、愛犬と戯れたり、お茶を飲んだり、読書をしたり、テレビのリモコンを操作したりする。そして星野の音楽を踏まえて、こんなメッセージが添えられている。「今日はうちで・・・。どうか皆様のご協力をお願いします」。 これが、「国民は苦労しているのに、一番働くべきお前は家で優雅に休息か」「何様のつもりか」「貴族か」と、批判を呼んだのである。 「左翼がまた安倍に粘着している」という反論もあるかもしれない。だが、同じくSNS上にアンチが多い小池百合子都知事と、ヒカキンのコラボ動画は、ほぼ同時期に公開されたにもかかわらず、ほとんど問題

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  • 朝ドラ「エール」で話題の古関裕而メロディー、本当に聞くべき珍曲はこれだ!|文藝春秋digital

    ★前回の記事はこちら。 ※連載は第11回です。最初から読む方はこちら。 「ホントは、いつもこれだけをやっていられると楽しいんですけど、これはまったくの趣味ですからね(笑)。ようするに、自然保護の問題をどうのこうのとか、少女の自立がどうのこうのとかね、そういうのは一切ヌキ! もう、とにかく!!」 宮崎駿は『宮崎駿の雑想ノート』の序文において、いささか異様なテンションでこう述べている。ここでいう趣味とは、もちろん「軍事関係のこと」。宮崎駿のミリタリー趣味は、斯界でつとに有名である。 その言にたがわず、宮崎は同書で甲鉄艦や多砲塔戦車、高射砲塔、飛行艇などの漫画をこれでもかと載せるのみならず、巻末の対談では、ドイツや日の戦車について、実にマニアックな会話を繰り広げている。「ドイツ人はね、垂直におっ立てたクルップの鋼鉄で跳ね返すんだってね、ウシシシ」。 この際どい発言を思い出したのはほかでもない

    朝ドラ「エール」で話題の古関裕而メロディー、本当に聞くべき珍曲はこれだ!|文藝春秋digital
  • 東京オリンピックは「参加の同調圧力」から「自粛の同調圧力」へ|辻田真佐憲|文藝春秋digital

    ★前回の記事はこちら。 ※連載は第10回です。最初から読む方はこちら。 日を取り戻す。いわずとしれた、安倍首相のキャッチフレーズである。そしてそれはときに、戦前回帰への願望と批判されたりもする。保守派は、明治憲法を復活させ、自由や人権を制限し、軍事大国に戻ろうとしているのだと。 しかし、昨今の東京オリンピックをめぐる混乱を見ていると、それは戦前回帰というより、むしろ「昭和史の摘みい」という表現が適切のように思えてくる。 そもそも戦前回帰などありえない望みだった。日の保守運動の担い手は、高齢者が多い。書店で並んでいるその手の雑誌や書籍をみてみればよい。活字が極めて大きく、消費者が那辺にあるのか、いやでも思い知らされる。 とすると、かれらは戦前回帰と実存的に相性が悪いことになる。というのも、戦前日の平均寿命は50歳にも満たなかったからだ。もちろん、今日のように医療制度や保険制度も整っ

    東京オリンピックは「参加の同調圧力」から「自粛の同調圧力」へ|辻田真佐憲|文藝春秋digital
  • “江戸時代のイメージを塗り替えた男”速水融を歴史家・磯田道史が語る。|文藝春秋digital

    昨年12月4日に90歳で逝去した速水融さんは、日に「歴史人口学」を導入した人物だ。歴史家・磯田道史さんは彼を師と仰ぐ。映画化されたことでも知られる著書『武士の家計簿』は、速水さんの手法に倣ったものだという。そんな磯田さんが、速水さんとの思い出を振り返る。/文・磯田道史(国際日文化研究センター准教授)高校時代に訪れた大学図書館 速水融(あきら)先生との出会いがなければ、私の学問人生はありませんでした。私の歴史家としての方向性を決める上で、最も影響を受けた人物です。 先生のことを知ったのは、私がまだ高校生の頃のこと。今でも鮮明に覚えています。 高校3年の3月、高校の制服を着て、地元の岡山大学の図書館を訪れました。当時、私は歴史を専攻することははっきりしていても、どの時代にするかは決めかねていて、受験を終えたところで早速、大学の図書館を訪れたんです。 ところが、入口で「高校生の利用は許可して

    “江戸時代のイメージを塗り替えた男”速水融を歴史家・磯田道史が語る。|文藝春秋digital
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