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ブックマーク / www.vice.com (10)

  • 格差社会の復讐者たち - VICE

    「詐欺の子たちはみんなカラフルですね。例えば、窃盗やってる人間には窃盗やってる人間のカラーがあります。一般社会にはないカラーで、それはそれで取材対象の彩りとしては魅力的なんですが、詐欺をやってる人間は『こいつ詐欺やってんな』というひとつの色ではなく、カラフルなんです」 特殊詐欺の被害総額は、警察が把握しているだけで559億円(2014年)。そして今日も、持てる者たちから持たざる者たちが奪い取っていく。加害者への取材を通してこの重犯罪の実態に迫ったルポ『老人喰い ─高齢者を狙う詐欺の正体』を上梓した鈴木大介にインタビュー。振り込め詐欺をシノギとする若者たちの生態や心情から、アウトローを取材する記者稼業の音にまで話が及んだ。 * 鈴木さんが裏稼業の子たちを取材しつづけるのはどうしてですか? 取材を始めたキッカケは、純粋に需要があったからです。いまに始まったことではなく、さまざまな社会の裏側の

    格差社会の復讐者たち - VICE
  • 自衛隊の危機 01―なぜ、ネトウヨの浸透を許しているのかー

    いま、自衛隊では大きな異変が起きている。防衛省内部の情報源を多数含むため、取材・執筆メンバーを明かすことができない匿名取材班〈Project Army〉が、読者に届けるのは〈自衛隊の是非〉ではなく、〈自衛隊の現状〉と〈憲法9条の限界〉である。 この記事は、賛否を呼ぶかもしれない。しかし、ただ1点、僕らが〈自衛隊の将来像について、今すぐに議論を始めなければならない〉という点だけは、異論がないはずだ。 「私は、保守を自任していますが、いまの自衛隊はさすがにマズい。このままでは、将来の司令官たる将官の卵たちの頭の中が、〈ネトウヨ思想〉に汚染されてしまいます」 人目をはばかり、取材班を自宅に招き入れた防衛省の中堅幹部(背広組)は、深刻な表情で言った。はたして、ネット右翼に思想があるのかどうかは疑わしいが、中堅幹部から聞かされた自衛隊の〈将校教育〉の現状は、危険なものだった。 始まりは2016年6月

    自衛隊の危機 01―なぜ、ネトウヨの浸透を許しているのかー
  • 女性器を舐めるのは健康に良い?

    知っているひともいるだろうが、ヴァギナには数百億の細菌が存在している。この正式名称は膣内細菌叢だが、個人的には〈プッシー・ポッセ(Pussy Posse)〉と呼びたい。これは1990年代、レオナルド・ディカプリオを筆頭に、ハリウッドで遊び回っていたプレイボーイ集団の呼び名だが、ここで語りたいのは彼の武勇伝ではなく、ヴァギナで悪性の細菌の繁殖や増殖を防ぐ膣内細菌のことだ。7割の女性のヴァギナで主要な力をもつのが、ラクトバチルス属という菌。この菌が乳酸を生成し、膣内pH値を4.5以下に保っている。 ラクトバチルス属の菌は、腸内にも存在する。人間の腸内細菌はプロバイオティクスと呼ばれ、これらの菌は、べ物の消化からアレルギー、湿疹、アルツハイマー病まで、あらゆるものに影響を及ぼすとされている。腸内細菌の重要性にまつわる研究は枚挙に暇がなく、市場には腸の働きを助けると謳う商品が溢れている。プロバイ

    女性器を舐めるのは健康に良い?
    synonymous
    synonymous 2019/08/28
    ヴァジャイナ
  • トラウマアニメ『ポピーザぱフォーマー』の真意

    こども・アニメ専門チャンネル〈キッズステーション〉で、2000年に放送された短編CGアニメーション『ポピーザぱフォーマー』。ネットでは〈検索してはいけない言葉〉とされ、子ども向けアニメらしからぬ過激な描写ばかりが話題になる同作だが、監督は、『ポピーザぱフォーマー』で子どもたちに何を伝えたかったのだろうか? こども・アニメ専門チャンネル〈キッズステーション〉で、2000年に放送された短編CGアニメーション『ポピーザぱフォーマー』は、サーカスのカラフルでPOPな世界観、陽気なテーマソング、うさぎの被り物を被った人物と、顔にお面をつけたオオカミらしき2足歩行動物が登場する、なんとも親しみやすいアニメーション作品だ。まさか、子ども向けチャンネルで放送されるアニメーションで、胴体をバラバラに切断したり、顔面にナイフを突き刺したり、縄でトラックに繋がれて引きずりまわされるストーリーが展開されるとは、誰

    トラウマアニメ『ポピーザぱフォーマー』の真意
  • 北朝鮮の食べ物を14年間食べ続けた男の〈北朝鮮グルメガイド〉

    約150回、訪朝したサイモン・コッカレル(Simon Cockerell)は〈隠者の王国〉北朝鮮事情に精通している。「寿司はべてもいいが、ガソリンで調理された貝は避けるのが懸命だ」とコッカレルはアドバイスする。「自発的にを断つ北朝鮮の国民に出会ったことはない」とサイモン。彼は、現地の状況を理解している。 北朝鮮ツアー専門会社〈高麗ツアーズ (Koryo Tours)〉 の総責任者として、2002年以来、英国人のコッカレルは、定期的に北朝鮮に足を運んでいる。北朝鮮国内で外国人たちがアクセスできる場所は、非常に限られているうえに、コッカレルやツアー参加者は、常に北朝鮮人のガイドと同行しなくてはならない。それでもなお、コッカレルは、旅行を通じて、限定的ではあるかもしれないが、北朝鮮文化習慣に対する興味深い洞察を得てきた。 北朝鮮国民は、1994年から1998年の飢餓により、大きな被

    北朝鮮の食べ物を14年間食べ続けた男の〈北朝鮮グルメガイド〉
  • METALLICAを始めるためのガイド

    オリジナル・スタジオ・アルバムが10枚、オフィシャル・ライブ・アルバムが4枚、そして大規模なリイシュー・キャンペーンが進行中……。今更どこから手をつければいいんだ、とひるんでしまうビギナーのために、METALLICA入門プレイリスト5選をお届けする。 〈ヘヴィメタル・バンド〉といえば、必ず名前が挙がるであろう、METALLICA。何ならウチのおじいちゃんだって知ってる可能性のある、唯一のヘヴィメタル・バンドである。しかしBLACK SABBATHが生み出した〈プロト・メタル〉と、SLIPKNOTのポピュリスト的な〈オルタナ・メタル〉のふたつを結合する役割を担ったMETALLICAは、メタル史におけるパイオニアであり、現代のメタル・スタンダードを築き上げたバンドだ。メタルというジャンルがここまで幅広く、多様化した今もなお、METALLICAの重要性は、直接、間接を問わず大きい。 ANTHRA

    METALLICAを始めるためのガイド
    synonymous
    synonymous 2017/12/19
    METALLICA を結成するためのガイドではないのだった。
  • ネオナチの家庭で育った女性

    24歳の教師で1児の母、ハイディ ・ベネクンシュタイン (Heidi Benneckenstein)は、約1年前まで、〈ハイドラン・レデッカ (Heidrun Redeker)〉というネオナチ団体に所属していた。ミュンヘン近郊の極右家庭に生まれたベネクンシュタインは、統制、従属、狂信的な愛国心を重んじる、〈第三帝国 〉のフェルキッシュ(völkische)という価値観のもとで育てられた。 ベネクンシュタインは〈ハイマトロウエン・ドイチェン・ユーゲント (Heimattreuen Deutschen Jugend、HDJ)〉という青少年クラブに加入し、7歳のとき、HDJ主催のサマーキャンプに初めて参加した。次世代ナチスのエリートを育成する団体だ(2009年、ドイツ内務省はこのクラブを閉鎖した)。そこで彼女は、ホロコーストを否定し、ヒトラーの誕生日を祝っていた。 現在、教師を務める傍ら、執筆活

    ネオナチの家庭で育った女性
    synonymous
    synonymous 2017/11/09
    秘密結社
  • バットホール・サーファーズ物語

    「想像力をフルに使って考えてみてくれ。もうほぼ人間じゃないだろうっていうくらいクスリでハイになったテキサスのイカれたヤツらと一緒に、EUになる前の無防備なヨーロッパをダラダラと旅したんだよ。あとほんのちょっと間違えれば、投獄されてもおかしくない状況だ。君の想像の1万倍ひどかった。クスリでおかしくなって、ジンでベロベロに酔っぱらったサイコパス4人と半年間もガッツリ寝をともにしたんだ。君の想像なんてかすりもしない」 これは数年前、サイケデリックバンドTHE BONGWATERを率い、インディペンデントレーベル〈SHIMMY DICS〉を設立し、更に、GALAXIE500やLOW、ダニエル・ジョンストン(Daniel Johnston)、ウィル・オールダム(Will Oldham)などのプロデューサーとしても知られるクレーマー(Kramer)に、BUTTHOLE SURFERSのツアーメンバー

    バットホール・サーファーズ物語
  • 驚愕の再結成を前にTHE SHAGGSを想う

    この間、恋人とふたりで〈YouTubeにある最もヒドい曲対決〉をした。DUNE RATS* のビデオをあれこれ、セッション・シリーズ〈LIKE A VIRGIN〉の魂のこもっていないカバーをあれこれ、そしてタシュ・スルタナ(Tash Sultana)がMGMTの「Electric Feel」を台無しにするのを確認したあと、私の恋人は勝負に打って出た。彼が次に流したのは、THE SHAGGSの「My Pal Foot Foot」だった。 そこには、こんがらがったドラムと挙動不審な安っぽいギターのメロディ、そしてとんでもなくぎこちないボーカルが、狂気の沙汰ともいうべき不協和音を放っていた。ベースが無かったのが不幸中の幸いだったかもしれない。音程は外れに外れ、ガチャガチャに掻き鳴らされ、ニューイングランド訛りの不自然な声で、〈フットフット〉と、行方不明になったネコの名を呼んでいる。そういう曲だっ

    驚愕の再結成を前にTHE SHAGGSを想う
    synonymous
    synonymous 2017/03/21
    こうするしかないっていう切実さ
  • アフリカ・バンバータに性的虐待を受けた男とズールー・ネイション幹部の通話

    ブロンクス在住の民主党員であり、長年の間、音楽業界で働いてきたロナルド・サヴェージ(Ronald Savage:50歳)は、最も尊敬されているヒップホップ界の先駆者アフリカ・バンバータ(Afrika Bambaataa:59歳)から性的虐待を受けていた過去を爆弾告発。音楽業界に衝撃が走った。 この告発によりサヴェージは、バンバータが1973年に共同設立し、ビズ・マーキー(Biz Markie)、ビッグ・ボーイ(Big Boi)、 Qティップ(Q-Tip )、ジョーイ・バッドアス(Joey Bada$)ら、 影響力のあるラッパーたちが在籍している国際的ヒップホップ団体、『ユニバーサル・ズールー・ネイション(Universal Zulu Nation)』から、ある程度の報復を予測していた。また仲間であり、ブロンクス川周辺で共に育ったズールー・ブラザーズからも批判されるとわかっていた。しかし、彼

    アフリカ・バンバータに性的虐待を受けた男とズールー・ネイション幹部の通話
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