大隅先生のご研究は、生物の基本的なしくみに迫るものです。 その研究がこちら! 「オートファジー(自食作用)の仕組みの発見」 (for his discoveries of mechanisms for autophagy) 詫摩の速報でもあったように、オートファジーとは、細胞のなかで不要なものを分解する働きのこと。分解する仕組みはいくつかあるのですが、オートファジーが特徴的なのは、細胞のなかに大きな袋が現れて、袋のなかのタンパク質を丸ごと分解するという点です(近年は、特定のタンパク質を選んで分解するような「選択的オートファジー」も注目されています)。 皆さんがお友達やご家族にご説明する場合は、「大掃除」の例えを使うと分かりやすいでしょう。おうちもたまに大掃除しないと不要品がたまってしまうのと同様、細胞の中も不要品がたまると病気の原因になるといわれています。細胞の中では、不要なものに印をつけ
![2016年ノーベル生理学・医学賞発表!「細胞の中のお掃除係」の解明で大隅良典先生が受賞!!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a8b963620e54d02989b1688afd4134a44d6f807/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.miraikan.jst.go.jp%2Fimages%2Fscblog_ogimage.png)