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ブックマーク / honz.jp (3)

  • 『息子が殺人犯になった コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白』わかりやすい原因などない、という現実 - HONZ

    『息子が殺人犯になった コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白』わかりやすい原因などない、という現実 コロンバイン高校銃乱射事件。1999年4月20日、コロンバイン高校の学生2人が無差別に発砲を行い最終的に自殺、教師1人と生徒12人が死亡し、24人が負傷した傷ましい出来事だ。発生から15年以上が経った今なお学校銃乱射事件の代名詞的存在とされるのは、犯人であるエリックとディランがそれぞれ卒業を間近に控えた、18歳・17歳の少年だったという若さだけが理由ではない。 2年以上をかけて準備されていた計画の周到さ。そして、何百人もの生徒たちでにぎわう昼時のカフェテリアを爆破するという残虐な構想。計算ミスや完成度の低さにより爆弾は不発に終わったものの、実際の被害を遥かに上回るその計画の大きさは、人々の間に驚きと恐怖の渦を巻き起こした。 言うまでもなく、この事件を題材にして過去に多くのが書かれ

    『息子が殺人犯になった コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白』わかりやすい原因などない、という現実 - HONZ
  • 『数学者たちの楽園 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち』サイモンシンは”ET”の通訳だった - HONZ

    『フェルマーの最終定理』で、数学3世紀の謎に挑む数学者たちの姿を感動的に描いて世界を驚かせたサイモン・シンは、その後も暗号の歴史をドラマチックに描いたり、宇宙論をテーマに科学とは何かを考えさせたりと、納得の意欲作を世に送り出してきました。とくに前作の『代替医療解剖』は、それまでのアカデミックなテーマから、「科学ジャーナリズム」の課題へと踏み出し、新たな地平を切り拓くエポックメーキングな作品となりました。シンがその方向を取るのであれば、次は……と考えていたところに出てきたのが、今度の新作です。 正直、驚きました。アメリカのアニメ、それも毒気たっぷりの『ザ・シンプソンズ』だというのですから。たしかに、欧米の科学者に『ザ・シンプソンズ』ファンが結構いるらしいことは、私も翻訳に携わるなかで経験的に知っていましたし、私が訳したの著者のなかには、このアニメのキャラクターを作品中で活躍させる人もいたほ

    『数学者たちの楽園 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち』サイモンシンは”ET”の通訳だった - HONZ
    syofuso
    syofuso 2016/06/13
  • 『中谷宇吉郎 雪を作る話』新刊超速レビュー - HONZ

    世界初の人工雪の製作に成功し、低温科学の分野で大きな業績を残した中谷宇吉郎は、物理学者寺田寅彦の弟子であり、研究でも随筆においても強く影響を受けた。書は著者の科学エッセイ14篇を収録しており、どの文章にも詩的な表現とユーモアがふんだんに散りばめられ、純粋な科学のおもしろさがじわじわと伝わってくる。 冷えきったガラス板を天にかざし、降り落ちる雪を受け取っては顕微鏡で結晶を観察し、全く同じ形のない雪に感嘆し、生涯に渡り研究を続けた。なかでも多くの人に知られているのは、「雪は天から送られた手紙である」という名言である。しかし、雪や研究に関するものばかりではない。 明日の新聞紙面に掲載されたとしても、大きな反響を呼ぶに違いない政治家や政府の方針を暗に批判するようなエッセイもある。その一つ「琵琶湖の水」は、琵琶湖に小便をしたら、どれだけ水かさが増えるのかを簡単に計算するところからはじまるのだが、そ

    『中谷宇吉郎 雪を作る話』新刊超速レビュー - HONZ
    syofuso
    syofuso 2016/06/13
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