明石市民は「魚の棚商店街」のことを「うおんたな」という愛称で呼んでいます。明石在住40年以上の筆者が、明石ならではのお店が目白押しの「うおんたな」の魅力をたっぷりとお伝えします。 魚の棚商店街とは 写真:まき 明石市民の台所と言っても過言ではない魚の棚商店街には、東西に通る約350mの距離に海産物店を中心として約110店舗が軒を連ねています。明石の海の幸がズラリと並ぶ食の宝庫で、威勢の良い声が響きわたって活気があり、歩いていると元気が出てきます。 その歴史は古く、約400年前の明石城築城の頃に誕生したと言われています。宮本武蔵の町割りによって、お城に一番近い場所が東魚町と西魚町とされ、それらの町が「うおんたな」の原型となっているのだそう。筆者が子どもの頃は、軒先の大きな木箱にピチピチ動く魚が並べられ、タコは道を歩いていました(笑)。 その日の朝に明石で水揚げされた「前もん」と言われる魚が、