今でこそ、野球で米国に渡りメジャーリーグで活躍したり、サッカーで欧州に渡りトップチームに所属したりということは珍しいことではなくなりました。しかし、そうはいっても必ずパイオニアが数々の苦難を乗り越えて拓いた道があるからこそ、今のその姿があります。日本バレーボール界において、海外移籍という道を拓いたのが、誰あろう加藤陽一さん。決して平坦ではなかったというその道が続く先は......。 生まれついての「運動一家」 三橋美穂(以下、三橋) バレーボールに関してお聞きします。元々、始められたきっかけは何だったのでしょうか? 加藤陽一(以下、加藤) 母親が私が生まれる前からバレーボールをずっとやっていたことが大きいですね。私が生まれてからもすぐにママさんバレーに復帰するくらいに夢中になっていました。バレーの休憩のときに私におっぱいをやるというような感じだったようです(笑) 三橋 それは生まれついての