新刊書評 「ハッカーと画家」 2005年4月11日[プレジデント]より 「コンピュータの世界では、優れたプログラマたちが、やはり優れたプログラマのことを指してハッカーと呼ぶんだ。」 自らもハッカーである著者、ポール・グラハムは、ハッカーの立場からの世界観についてエッセイを書き、ネット上で発表し続けてきた。自らもハッカーである訳者、川合史朗は、そのエッセイを翻訳して次々とネット上に公開してきた。世界中の、そして日本中のハッカーたちが、このエッセイ群は自分たちが言いたかったことを代弁していると深く共感した。本書はそれらが一冊にまとめられたエッセイ集である。ハッカーという言葉は「コンピュータに侵入する連中」ではなく「優れたプログラマ」という意味で使われている。 「ハッカーと画家に共通することは、どちらもものを創る人間だということだ。作曲家や建築家や作家と同じように、ハッカーと画家がやろうとしてい